ポロシャツとは?意味・歴史は?種類、着用シーンやアイテムを紹介
2024.04.05
この記事の所要時間:約8分
ポロシャツは、カジュアルシーンだけでなくビジネスシーンでも着用できる万能アイテムです。
しかし、ビジネスで着用する場合、選び方を間違えるとだらしない印象を与える可能性があります。
ここでは、ポロシャツの選び方や、夏でも快適に着用できる生地や素材について解説します。
1.ポロシャツとは?
ポロシャツを着こなすには、その特徴やワイシャツとの違いを知ることが大切です。
まずはポロシャツの定義や歴史を解説します。
1-1.ポロシャツの意味・定義
ポロシャツとは、襟が付いた半袖のシャツのことです。
2〜3個のボタンで前立てを留めること、ニット素材であること、プルオーバーであることなどの特徴もあります。
ビジネスシーンだけでなく、街着やスポーツウェアとしても着用されており、活用の幅が広いアイテムです。
1-2.ポロシャツの歴史
ポロシャツは、イギリスの伝統スポーツであるポロのユニフォームがその起源です。
ポロで着用されていたシャツは吸水性と伸縮性に優れた素材で作られ、襟はなく丸首でした。
このポロシャツが1927年にテニス用ウェアとして改良され、襟が付いた現在の形となりました。
かっちり感がありつつ動きやすいポロシャツはテニスだけでなくポロの選手も着用するようになり、やがてポロシャツと呼ばれるようになりました。
1-3.ポロシャツとワイシャツの違い
ポロシャツとワイシャツは、素材やボタンの数、着用シーンなどに違いがあります。
ポロシャツは、伸縮性と吸水性を向上させるためにニット素材で作られています。
一方、ワイシャツは平織りで伸縮性は少ないですが、形が崩れにくい特徴があります。
また、ポロシャツはボタンが2~3個でプルオーバーになっている一方、ワイシャツは前面すべてをボタンで留める前開きとなっています。
着用シーンは、ポロシャツはスポーツやビジネス、学生の夏服など。
一方のワイシャツは、ビジネスや結婚式・式典など、比較的フォーマルなシーンで着用されます。
その他にも、ポロシャツは半袖、ワイシャツは長袖が主流といった違いがあります。
2.ポロシャツの素材の種類
ポロシャツの素材には、綿やポリエステル・混紡繊維などがあります。
それぞれの素材の種類や特徴を解説します。
2-1.綿(コットン)
天然繊維である綿は通気性と吸水性に優れており、心地よい肌触りが長続きするため、夏場やスポーツで汗をかきやすい環境でも快適に着用できます。
汗の汚れや洗濯に対する耐久性も高く、夏場に着用して洗濯の頻度が高くなるポロシャツに適した生地です。
こちらの記事では、コットンについてより詳しく解説しています。併せてご覧ください。
2-2.ポリエステル
合成繊維であるポリエステルは速乾性に優れており、サラサラした肌触りが特徴です。
仕事で身体を動かしたり車を運転する時間が長かったりしてもシワになりにくく、かっちりした印象を保てます。
接触冷感やストレッチ・UVカットなど、さまざまな機能を付加できるのも特徴です。
2-3.混紡繊維
混紡繊維とは、綿とポリエステルの長所を混ぜ合わせた生地のことです。
綿の心地よい肌触りや風合いがありつつ、ポリエステルの耐久性や機能性も兼ね備えています。
ポリエステル65%・綿35%が、お互いの良さを引き出せる割合の目安とされています。
綿100%やポリエステル100%のポロシャツを着用しても心地良さを感じられなかった場合は、混紡繊維を試してみてください。
3.ポロシャツの生地の種類
ポロシャツでは、鹿の子と天竺の2つの編み方が多く使われます。
それぞれの特徴やメリットを解説します。
3-1.鹿の子
鹿の子はニットの一種で、鹿の子供の模様に似ていることが名前の由来です。
表面に凹凸があるため肌にぴったりと貼りつかず、汗をかいた際の不快感が軽減されます。
通気性にも優れており、夏場に着用されることの多いポロシャツの代表的な編み方です。
3-2.天竺
天竺もニットの一種であり、平編み、メリヤス編みとも呼ばれます。
横への伸縮性に優れているのが特徴です。
ポロシャツだけでなく、Tシャツやセーター・布団のシーツなどに幅広く用いられています。
鹿の子と同様、通気性や吸水性が高く、暑い時期でもサラッと着用可能です。
4.ポロシャツの着用シーン
ポロシャツは、ビジネスシーンからカジュアルシーンまで、さまざまな場面で着用できます。
ここでは、ポロシャツの主な着用シーンを解説します。
4-1.ビジネスシーン
ポロシャツは襟があり、かっちりした印象を与えられるため、ビジネスシーンにマッチします。
ブラックやネイビーで台襟があるポロシャツは、ビジネスポロシャツと呼ばれることもあります。
ただし、明るいカラーや華やかな柄のポロシャツは、カジュアル感が強くビジネスには適しません。
社内のルールにもよりますが、ビジネスでポロシャツを着用するのであれば、かっちりした感じを与えられるアイテムを選びましょう。
4-2.カジュアルシーン
買い物や近所の散歩などのカジュアルシーンでもポロシャツは人気があります。
ダークトーンでジャストフィットのポロシャツを選ぶと仕事帰りの感じが出てしまうため、明るいカラーや柄を取り入れ、ゆったりシルエットを選ぶのがおすすめです。
ビジネスシーンで着用しているポロシャツを街着にも使うなら、パンツやシューズにカジュアルなアイテムを取り入れて印象を調整しましょう。
5.ポロシャツを選ぶときのチェックポイント
ポロシャツは夏場の暑い時期に着用されるため、快適に着こなせるかが重要なポイントとなります。
ここではポロシャツを選ぶときのチェックポイントをご紹介します。
5-1.伸縮性
汗をかいたとき、生地に伸縮性がないと生地が身体に張り付き、不快に感じます。
身体を動かしても快適に着用できるよう、伸縮性のあるポロシャツを選びましょう。
特に、仕事で荷物を持つことや動き回る機会が多い方はしっかりとチェックしてください。
5-2.通気性
夏場に脇や首の辺りが蒸れて肌荒れしやすい方は、通気性を重視して服を選ぶ必要があります。
その点、通気性の高いポロシャツは熱を外に逃がしやすく、湿気も溜まりません。
5-3.吸汗速乾性
汗をかきやすい方には、吸汗速乾性の高いポロシャツが適しています。
吸汗速乾性とは、汗を素早く吸収し乾燥させる機能です。
5-4.サイズ感
ポロシャツをビジネスシーンで着用するのであれば、ジャストサイズにしましょう。
ゆったりしたサイズだと、だらしない印象を与える可能性があります。
5-5.ポケット
ポケットがあるシャツはカジュアルな印象になりますが、ポロシャツも同じです。
かっちりした印象を優先したいのであれば、ポケットなしのタイプがおすすめです。
5-6.ビジネスシーンでは明るめな色は避ける
明るいカラーや華やかな柄のポロシャツは、街着のように見えてしまいます。
ビジネスシーンでは、色はブラックやネイビー、ホワイト、グレーなどのシックなカラーを、柄は無地を選び、なるべくフォーマルな印象を与えられるようにしましょう。
6.ポロシャツのおすすめ機能を紹介
おすすめの機能をご紹介します。
6-1.接触冷感
接触冷感とは、生地が肌に触れると冷たく感じる機能です。
熱伝導率が高い素材を使用しており、身体の熱がシャツへ移動することで冷たさを感じます。
サラサラとした肌触りの素材が多く、夏場でも快適に着用できます。
6-2.ストレッチ
ストレッチは、素材が伸縮することで身体を動かしやすくする機能です。
仕事で荷物を持ち運んだり、頻繁に移動したりする方におすすめです。
また、ストレッチ機能のある服はタイトなシルエットにしても動きやすく、スッキリとした印象になります。
普段着用しているポロシャツが窮屈に感じているのであれば、ぜひストレッチを試してみてください。
6-3.吸汗速乾
吸汗速乾とは、素材が汗を吸収し素早く乾かす機能です。
一般的な衣服は汗をかくとベタついて不快感を覚えますが、吸汗速乾のポロシャツはサラサラな状態が保たれ、ベタつきを防ぎます。
湿気がこもりにくく、蒸れも軽減できるため、肌トラブルも回避できます。
汗をかきやすい方や夏場に肌荒れを起こしやすい方などにおすすめです。
7.まとめ
ポロシャツに使われる素材には、心地よい肌触りの綿や機能性が高いポリエステル、両者のよいところをあわせ持つ混紡繊維があります。
オフィスカジュアルで活躍することが多く、汗をかきやすい夏場は複数枚もっておきたいアイテムです。
伸縮性や通気性など、快適に着用できるポイントを重視して選びましょう。
ここでご紹介したおすすめを参考に、夏場を快適に過ごせるお気に入りのポロシャツをぜひ見つけてください。