20代のオフィスカジュアルはどう作る?年代に合わせた着こなしポイントを解説
2022.12.02

この記事の所要時間:約8分
20代の若手社員は、オフィスカジュアルを採用している職場でどのような服装をするのが理想なのでしょうか。
先輩の目を気にしてフォーマルにし過ぎるとスーツスタイルと変わらなくなってしまいますし、崩し過ぎれば仕事に見合わない服装になってしまう場合もあります。
そこで今回は、20代の方に最適なオフィスカジュアルのコーディネートについて解説します。
1. オフィスカジュアルとは?

「オフィスカジュアル」とは、スーツよりもカジュアルであるもののビジネスシーンで着用しても違和感のない服装です。
「カジュアル」といってもプライベートの服装とは異なります。
オフィスカジュアルと似た言葉に「ビジネスカジュアル」があります。
スーツよりカジュアルなビジネスシーンの服装という点では同じですが、オフィスカジュアルは社内で着用しても快適に過ごせる服装であるのに対し、ビジネスカジュアルは他社に訪問しても失礼にならない程度のフォーマル度が必要です。
つまり、オフィスカジュアルよりもビジネスカジュアルのほうがフォーマル度が高いといえます。
2. まずは抑えておきたいオフィスカジュアル向けアイテム
オフィスカジュアルで着用される基本的なアイテムについて解説します。
2-1. テーラードジャケット
テーラードジャケットとは、スーツのジャケットよりカジュアルな印象を与え、普段着としても着用できるジャケットです。
具体的には以下のような違いがあります。

バリエーション
スーツのジャケットにも、ウールやポリエステルなどいろいろな素材が使用されていますが、テーラードジャケットはさらにバリエーションが豊富です。
ウールやポリエステルはもちろんのこと、コットンやリネンなど、季節に合わせてさまざまな素材が使用されます。
また色や柄についても、スーツのジャケットよりバリエーションが豊富な傾向にあります。
着丈の違い
モーニングコートや燕尾服などのフォーマルウェアは、お尻が完全に隠れるほどの着丈があります。
洋服はもともと着丈が長いほうがフォーマルとされていて、それを簡略化したのがスーツに見られるジャケットの形です。
テーラードジャケットはフォーマルウェアよりも着丈が短く、お尻が半分隠れるぐらいの長さになっています。
着丈が短いことで、カジュアルですっきりとした印象となります。
ただし、近年のテーラードジャケットはさまざまなデザインのものがあり、着丈の選択肢も多くなっています。
2-2. 無地のカットソー

通常、スーツではワイシャツを着用しますが、オフィスカジュアルではカットソーを着用することもあります。
ただし、柄が入るとカジュアルになり過ぎるため、無地が好ましいです。
また肌の露出が多くなるほどカジュアルな雰囲気が出るため、袖丈を意識しながらフォーマル度を調整するようにしましょう。
2-3. ポロシャツ

ポロシャツは通気性や吸湿性などに優れ、肌触りがよいアイテムが多くあります。
最近では、ポロシャツをビジネス仕様にしたアイテムがあります。
オフィスカジュアルで挑戦しやすいアイテムの1つです。
2-4. ローファー

ローファーはビジネスで着用する革靴の一種ですが、靴紐がなかったりデザインが丸みを帯びていたりするためカジュアルな印象を与えます。
「オフィスカジュアルでもスニーカーは履きづらい」という場合も、ローファーであればフォーマル度を保ちつつ履き心地の良さも感じられます。
2-5. スニーカー

スニーカーはかなりカジュアルなアイテムです。そのため、オフィスカジュアルに合わせる際は華やかな色や柄は避けたほうがよいでしょう。
素材にレザーを使用したスニーカーであれば革靴のようにも見えるため、かっちりとした印象になります。
また、装飾の少ないブラックやホワイトなどベーシックなカラーにすることで、スマートな印象も与えられます。
2-6. カジュアル寄りのバッグ

普段のビジネス用バッグはブラックが主体のアイテムを使っている方が多いのではないでしょうか。
もちろん、オフィスカジュアルで普段使いのバッグを使用しても問題ありません。
服装がカジュアルなぶん、バッグでフォーマル度を上げて全体的なバランスを取る方法もあります。
オフィスカジュアルに合わせるバッグは、素材や色を少しカジュアルにしてみましょう。
化学繊維で機能性重視のものや明るい色を取り入れると、着こなしの幅が広がります。
ただし、バッグはコーディネートの印象を大きく左右するため、他のアイテムとの組み合わせを考えながら選びましょう。
3. オフィスカジュアルで避けた方がよいもの
続いて、オフィスカジュアルで着用するとビジネスシーンにふさわしくない印象を与える可能性があるアイテムを解説します。
3-1. 華やか過ぎるアイテム

ビビッドな色や奇抜なデザインのアイテムは、ビジネスシーンでは避けたほうがよいでしょう。
華やかなアイテムでも上手にコーディネートを組めばオフィスカジュアルでも問題ないですが、初心者には難易度が高いため取り入れる場合は慎重に判断しましょう。
3-2. ダメージ加工のあるアイテム

ダメージ加工のあるアイテムとしてまず思い浮かぶのはジーンズではないでしょうか。
ジーンズの起源は作業着であり、かなりカジュアルなアイテムですが、オフィスカジュアルとして許容している会社もあります。
しかし、そうであってもダメージ加工が入るとカジュアル度が増してしまい、ビジネスシーンにふさわしくないコーディネートになってしまいます。
3-3. 短パン

短パンは肌の露出も多くなり、ビジネスシーンには不向きであると感じる方も多いです。
プライベートなら問題ありませんが、ビジネスシーンでは避けたほうがよいでしょう。
ブラックでツヤがありカジュアルな印象を抑えたアイテムもありますが、スラックスのようなフォーマル度の高いパンツと比べるとカジュアル度はかなり強いため、ビジネスシーンには向きません。
3-4. 使用感の目立つアイテム

4. 20代のオフィスカジュアルで抑えておきたいこと
20代の方がオフィスカジュアルを取り入れる際、どのようなことに気をつけて服をチョイスすればよいのでしょうか。
3つのポイントを解説します。
4-1. 爽やかさを意識する

オフィスカジュアルでは「おしゃれ」を重視してコーディネートを考える方が多いですが、20代であれば「爽やかさ」を意識するのもおすすめです。
コーディネートで爽やかさを出すには、ブラックではなくネイビーを、ダークグレーでなくライトグレーを着用するなど、色に変化を与えるとよいでしょう。
少し明るい色に変化させることで、フレッシュ感を演出できます。
4-2. シルエットは細めを意識する

街着ではオーバーサイズが流行しており、オーバーサイズのセットアップ(上下揃いの服)もあります。
セットアップはフォーマル感がありますが、オーバーサイズのアイテムはだらしない印象を与えてしまうため、ビジネスシーンでは避けたほうが無難です。
細めのシルエットで、スマートかつ誠実なイメージにしましょう。
4-3. 無彩色を多めに取り入れる

無彩色とは、ブラック・ホワイト・グレーのことです。
主張がない色味のため、どのようなコーディネートにも相性よく合わせられます。
すべてを無彩色でまとめるとかなり控えめになってしまいますが、多めに取り入れることで全体のコーディネートがまとまりやすくなります。
5. 20代のオフィスカジュアルのおすすめコーディネート
最後に、20代におすすめのコーディネートを具体的にご紹介します。
5-1. ネイビーでまとめたオフィスカジュアル
ネイビーのジャケットとスラックスを着用したスタイルです。
ネイビーは爽やかな印象を与えるので20代にはぴったりの色ですが、ジャケットとスラックスを同じ色で合わせるとフォーマル度が高くなるため、ブラウンのニットやローファーを合わせ、カジュアル感を出します。
コーディネートはアイテム単体ではなく全体のバランスで考えましょう。
5-2. 柄を取り入れたオフィスカジュアル
ジャケット・ネクタイ・ワイシャツのすべてに柄が入ったコーディネートです。
柄入りのアイテムを重ねるとゴチャゴチャした印象になりがちですが、各アイテムの色をネクタイで拾うことでコーディネートに統一感が出ています。
ジャケットとネクタイに取り入れたダークブラウンは一見ベテラン感が出てしまう色味ですが、ストライプでスタイリッシュさを演出することでバランスをとっています。
5-3. ポロシャツを使ったオフィスカジュアル
ワイシャツの代わりにポロシャツを着用することで涼しげな印象を演出しています。
ライトグレーのジャケットも爽やかで、クールビズにぴったりのコーディネートです。
また、コーディネートのアクセントとして、金具の装飾があるビットローファーを履いています。
足元は人の視線が止まりやすい部分なので、小さな金具も大きな印象の変化になります。
5-4. カジュアルアイテムを多く使ったオフィスカジュアル
カジュアルアイテムを多く使用した上級者向けのコーディネートです。
Tシャツとジーンズというカジュアルの代表的なアイテムを着用していますが、全身をダークトーンにまとめているためカッチリとした印象になります。
Tシャツのカーキはミリタリーテイストであるためビジネスではあまり見かけませんが、ネッカチーフを合わせることでエレガントに仕上げています。
6. まとめ
オフィスカジュアルには明確な定義がないため、着こなし方に迷ってしまう方も多いと思います。
そんな時は、この記事を参考に「相手にどのような印象を与えたいか」を考えてコーディネートを組めば、失敗しにくくなるかもしれません。
初心者の方は、テーラードジャケットや無地のカットソー、ローファーなど、基本のアイテムをもとにコーディネートを考えてみましょう。