入社式の挨拶はなにを言えばよい?ポイントや例文をご紹介!
2022.11.23
この記事の所要時間:約7分
多くの企業で新卒社員の入社時に催される入社式。
入社式でよくあるのが、新入社員による入社の挨拶です。
しかし、どのようなことを言えばよいのかわからず不安な方は多いでしょう。
ここでは、入社式の流れや挨拶のポイントなどを例文とともにご紹介します。
1. 入社式の挨拶とは?
入社式の内容は会社によってさまざまですが、新入社員が会社に入るための大切な式典です。
そのなかでも、新入社員の挨拶は式のメインといっても過言ではない重要なパートとなります。
挨拶は、新入社員の代表が一人で挨拶する会社もあれば、新入社員全員が挨拶をする会社や企業もありますが、いずれにしても社会人として初めての仕事ともいえるでしょう。
第一印象をよくするためにも、しっかりと準備をして臨みましょう。
2. 入社式の基本的な流れ
まずは入社式の基本的な流れを理解しておきましょう。
企業によって内容はさまざまですが、基本的には以下のような流れでおこなわれます。
①開会挨拶
司会者が参加者に起立を促し、入社式が始まります。
②社長挨拶
社長または企業の代表が新入社員に向けて企業理念や激励のメッセージを話します。
③入社辞令交付
社員として正式に採用されたことを示す辞令が交付されます。
辞令には配属先や基本給などが記載されています。
新入社員一人ひとりが登壇する場合や、全員の名前を読み上げる場合、代表の新入社員が登壇して受け取る場合が想定されます。
④役員・各部長紹介
司会者が新入社員に向けて会社幹部を紹介します。
⑤新入社員挨拶
新入社員が登壇し挨拶をおこないます。
新入社員の人数により、代表者が挨拶をするケースや全員に発言の時間が与えられるケースなどがあります。
⑥記念撮影
入社式に参加した役員・社員と新入社員とで記念撮影をおこないます。
セッティングの関係上、閉会宣言のあとにおこなう場合もあります。
⑦閉式あいさつ
司会者が参加者に起立を促し、閉式を告げます。
閉式後のスケジュールは、配属先ごとに分かれて業務内容の指示や説明を受けたり、すぐに業務を開始したりと、企業によって異なります。
懇親会が開かれる会社もあるので、事前にしっかりと入社式のスケジュールを確認しておくことが重要です。
3. 入社式の挨拶の内容
入社式の挨拶では、新入社員としてこれからお世話になる会社の方々に、今後頑張っていくことの決意表明をする自己紹介をするつもりで挨拶しましょう。
新入社員全員が個別に挨拶する場合は、なるべく簡潔に1分程度でまとめるとスマートに感じてもらいやすくなります。
挨拶を考える際は以下の内容を盛り込むようにしましょう。
- 入社式を開催していただいたことに対しての御礼
- 氏名と配属先
- 入社に際しての喜びや今後の抱負など
- 今後ご指導いただくことをあらためてお願いする言葉
4. 入社式の挨拶の例
入社式の挨拶で使える例文を、2つご紹介します。
例1)新入社員全員が個々に挨拶する場合
本日は私共のために素敵な入社式を開催していただきありがとうございます。
本日入社いたしました 〇〇 と申します。
私は日本のひなたといわれる宮崎の出身です。
地鶏やマンゴーなど、おいしいものがたくさんあるところで育ったので、こうして食に関わる仕事につけて大変うれしく思っています。
のんびりしているので東京での生活に慣れるまでに少々時間を要しそうですが、いち早く東京に慣れることができるよう、そしてもちろん仕事にも慣れて会社に貢献できる人材になれるように頑張ります。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
例2)新入社員代表として挨拶する場合
〇〇部に配属となりました〇〇と申します。本日は私ども新入社員のために盛大な入社式を開いていただき誠にありがとうございます。
新入社員を代表し、心より御礼申し上げます。
私どもは、晴れてこの会社に入社できたことを心から光栄に思っております。
まだ右も左も分からない未熟な新社会人ですが、何事にも真剣に取り組み、全身全霊で会社発展のために全力を尽くします。
ご迷惑をかけることもあるかと思いますが、1日でも早く会社に貢献できるよう精進いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
5. 入社式の挨拶を成功させるコツ
社会人としての第一歩となる入社式での挨拶。「うまくできた!」と思えるとうれしいですよね。
そのためには、就活と同様、入念な準備が必要です。
ここでは、入社式の挨拶を成功させる3つのコツをご紹介します。
5-1. 自宅であらかじめ練習をする
人前でのスピーチに慣れている方はあまり多くないのではないかと思います。
経験を積めばスピーチ内容を考えておくだけでスマートにできるようになりますが、まずは練習が必要です。
挨拶の内容を考えたら鏡の前で練習してみましょう。
慣れてきたら動画で撮影し、見返してみるのもおすすめです。
5-2. 元気に挨拶することを欠かさない
当日は練習したとおりに挨拶すれば問題ありません。
姿勢を正してハキハキ明るく元気に挨拶しましょう。
大切なのはこれから頑張っていくという気持ちを表明することです。
どんなに洗練された内容であっても、もじもじしていたり挨拶ができないようではよいスピーチにはなりません。
5-3. 大人としての言葉遣いをする
当然のことですが、先輩方が見ているなかであるため言葉遣いには細心の注意を払いましょう。
挨拶で噛んでしまったり考えた内容を忘れてしまったときなども、笑ってごまかしたりせず、誠実に言葉をつなぎましょう。
6. 入社式の挨拶でのマナー
入社式では司会進行役の方が「新入社員、起立」といった号令をかけてくれます。号令をかけられたらテキパキと行動しましょう。
挨拶で登壇する際は、登壇前に役員席に対して一礼をし、登壇後には全体席に向かって一礼、挨拶をする前にはマイクの前で一礼するのがマナーです。
また、挨拶が終わってからも気を抜かずマイクの前で一礼し、降壇前には全体席に向かって一礼、降壇後は役員席に向かって一礼しましょう。
ただし、入社式の雰囲気や進行の様子を見て臨機応変に対応することが何よりも重要です。
7. 入社式で挨拶以外に準備すべきもの
入社式では、挨拶以外にスーツやネクタイ、カバンなどのアイテムにも気を配らなくてはいけません。
社会人としてふさわしい装いができるよう、前もって準備しておきましょう。
7-1. スーツ
就職活動のときにもスーツには気を遣ったことと思います。それと同様、入社式に着ていくスーツも非常に重要です。
社長や役員、部長からの印象が悪くならないよう、また同期の間でも悪目立ちしないよう、オーソドックスでフレッシュな印象を与えるスーツを選びましょう。
スーツの選び方の解説はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
▶入社式のスーツで押さえておきたいポイントとは?スーツ以外のアイテムの選び方も解説
7-2. スーツ以外のアイテム
ネクタイやカバン、気温によってはアウターを用意しておく必要があります。
入社式では、おしゃれに見えることよりも、新入社員としてふさわしい装いが大切です。
ネクタイは、シンプルな無地またはストライプのものがおすすめ。
ネイビーや濃いブルーのネクタイは定番のスーツと相性がよく、堅実でフレッシュな印象を残せます。
シューズはローファーではなく、紐付きのビジネスシューズがよいでしょう。
女性の場合は3〜5センチメートルのヒールのパンプスが定番のスタイルです。
男女ともにスーツに合わせた色なら特に問題ありませんが、履きなれたブラックのシューズなら安心です。
8. まとめ
ここまで、入社式での挨拶のポイントを中心にご紹介してきました。
社会人生活の最初のステップとなる入社式、挨拶もしっかり事前に用意をしておけば心配はいりません。
自信を持って気持ちのよいスタートが切れるよう準備をしておきましょう!