ノーカラージャケットとは?ビジネスシーンで着用するときのコツやおすすめコーディネートについて
2022.12.16
この記事の所要時間:約7分
旬な装いには「ほどよい抜け感」が重要視されつつある昨今。
ジャケットスタイルでは、フォーマルのなかにもやわらかさを感じさせるノーカラージャケットが人気です。
そこで今回は、普段着からビジネス、セレモニーまで幅広く使えるノーカラージャケットについて解説します。
ビジネスシーンで着用する際のコツやおすすめコーディネートも合わせてご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
1. ノーカラージャケットとは
「ノーカラー」という言葉は、英語の「No(ない)」と「Collar(襟)」を組み合わせた和製英語で、その名のとおり「襟(カラー)のないジャケット」を指しています。
王道のテーラードジャケットに比べ堅苦しくないのが特徴で、ジャケットとしてきちんとした印象を残しつつもほどよい抜け感を出せます。
ひと口にノーカラージャケットといっても、首周りの形状によって与える印象は大きく異なります。見せたい印象に合わせてノーカラージャケットを使い分けるのがおすすめです。
★丸首ノーカラージャケット
首周りを丸くカットしたノーカラージャケットです。胸元の開きが少なく、エレガントで女性らしい雰囲気を出せます。
結婚式やセレモニーにも着用されるデザインであり、Vネックノーカラージャケットに比べて上品できちんとした印象を与えます。
★Vネックノーカラージャケット
テーラードジャケットから襟を除き首周りをV字にカットしたノーカラージャケットです。
胸元を大きく縦長に開くことで、すっきりとスタイリッシュな印象を与えます。ビジネスシーンではもちろんのこと、Tシャツやデニムと合わせることで普段着としても活用できます。
2. ノーカラージャケットが与える印象
ノーカラージャケットの特徴は、テーラードジャケットにはない以下のような印象を与えられる点にあります。
- 堅苦しすぎずやわらかい印象
襟がないことで堅苦しさが和らぎ、自然でやわらかい印象を与えます。
淡いピンクやベージュなど優しい色合いを選べば、さらに洗練された着こなしが可能です。 - 顔周りがすっきりしたシャープな印象
襟のあるジャケットに比べ、首を細く・長く見せる効果が期待できます。
また、顔周りがすっきりすることでシャープな印象を与えます。
クルーネックのシンプルなインナーと組み合わせれば、より首元がすっきりと細長く見える着こなしが可能です。 - 大人の余裕感と上品な印象
襟のあるジャケットは「きちんとした印象」を与える反面、堅苦しさや野暮ったさを感じさせてしまうこともあります。
一方、ノーカラージャケットは、きちんとフォーマル感とほどよい抜け感を兼ね備えたバランスの良さが特徴です。肩肘張らない自然な上品さで大人の余裕を感じさせます。
3. ノーカラージャケットをビジネスシーンで着こなすコツ
では、ノーカラージャケットをビジネスシーンで着こなすにはどのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。
そのコツをご紹介します。
3-1. シンプルな色がおすすめ
ビジネスシーンで着用するノーカラージャケットは、無地で落ち着いたトーンのものを選ぶのがポイントです。
おすすめは、ビジネススーツの定番カラーでもあるブラックやネイビー、グレーなど。コーディネートの幅が広がるベーシックなカラーでもあり、一着あると非常に重宝します。
近年は、働き方改革の一環として「ビジネスカジュアル」を推奨する企業も増えています。
職場の環境に応じて、ベージュ、薄いピンクやブルー、オフホワイトなどやわらかい色合いを選ぶのもよいでしょう。
明るめの色を選ぶ場合でも、色のトーンを落ち着かせることでビジネスシーンにふさわしい印象を与えられます。
3-2. 迷ったらセットアップスタイル
「上下別々のアイテムを組み合わせるのは不安……」という方におすすめなのが、ジャケットとパンツが同一素材で作られた「セットアップスタイル」です。
スーツと同じ感覚で着用できる手軽さに加え、統一感のある装いはビジネスシーンにふさわしい上品な印象を与えます。
ノーカラージャケットのほどよい抜け感で堅苦しくなりがちなセットアップスタイルの雰囲気を和らげ、余裕を感じさせるおしゃれな着こなしが実現します。
カラーは定番のブラック、ネイビー、グレーから選ぶのが安心です。
ベージュ、薄いピンクやブルー、オフホワイトなどやわらかい色合いのセットアップはカジュアルな印象が強くなります。
職場の雰囲気やTPOに合わせて判断しましょう。
4. ノーカラージャケットに合わせるインナーの選び方
ノーカラージャケットを着用する際に最も重要なのがインナーの選び方。そのポイントは以下のとおりです。
★襟のないインナーを選ぶ
ノーカラージャケットには襟のないインナーを組み合わせるのが基本です。
シャツを合わせたい場合には、バンドカラーやスタンドカラーなど折り返しのない襟の立ったシャツを選びましょう。
★首元がシンプルなインナーを選ぶ
首元にボリュームのあるインナーはノーカラージャケットとの相性がよくありません。
具体的には、大きなリボン付きのブラウスや首元にフリルの付いたシャツなどが挙げられます。
全体のバランスが悪くなり野暮ったい印象を与えるため避けましょう。
特におすすめしたいインナーは以下のとおりです。
- クルーネックのブラウス、カットソー
首元が丸く開いたクルーネックのブラウスやカットソーは、ノーカラージャケットと相性抜群。
ノーカラージャケットのすっきりとしたシルエットを美しく引き立て、首元がすっきりと細長く見える着こなしが可能です。
- タックブラウス、ボウタイブラウス
デザインブラウスを選ぶ際には、胸元にひだの付いたタックブラウスがおすすめです。
胸元にタイの付いたボウタイブラウスも、リボン結びをせずにすっきりと着こなせばノーカラージャケットと相性抜群です。
シンプルながらもセンスを感じさせる着こなしが実現します。
5. ノーカラージャケットのおすすめコーディネート
最後に、ノーカラージャケットのおすすめコーディネートをご紹介します。
5-1. ノーカラーのセットアップコーデ
Vネックノーカラージャケットのセットアップはビジネスシーンに重宝する万能なアイテムです。
インナーに合わせたベージュのニットのように、ジャケットの色とのメリハリをつけることで、コーディネートに立体感とスッキリした印象を与えます。
5-2. 大人っぽく見えるカジュアルコーデ
ブラックのVネックノーカラージャケットは一枚持っておいて損のない着回し力抜群のアイテムです。
インナーに合わせたボーダー柄のカットソーはピッチの間隔が狭いものを選ぶのがポイント。
カジュアルになりがちなボーダー柄もビジネスシーンにふさわしいきちんとした印象で着こなせます。
5-3. ワイドパンツでふんわりオフィスカジュアル
ノーカラージャケットとワイドパンツの組み合わせは、肩肘張らない大人のビジネスカジュアルスタイルにぴったりです。
ビジネスシーンに着用するワイドパンツはタックやセンタープレスの入ったデザインを選びましょう。ラフになりすぎずきちんとした印象で着こなせます。
6. まとめ
フォーマル感とほどよい抜け感を兼ね備えたノーカラージャケットは、ビジネスカジュアルが浸透した今がまさに旬といえるアイテムの一つです。
あなたもぜひお気に入りのノーカラージャケットを手に入れ、いつものビジネススタイルのバリエーションを広げてみてはいかがでしょうか。