【通夜・葬式のネクタイマナー】ネクタイの選び方と結び方について
2022.12.14
この記事の所要時間:約3分
急にお通夜やお葬式に参列することになったとき「ネクタイって黒っぽいものなら何でもいいんじゃないの?」と思いがちですが、そうではありません。
大人のマナーとして恥をかかないためにも、葬儀にふさわしいネクタイについてしっかり押さえておきましょう。
※ここでは一般的な葬儀の服装マナーやネクタイについてご紹介します。一部地域や宗派によって異なる場合がございますので予めご了承ください。
1. 葬儀の服装・ネクタイの選び方
通夜と葬式・告別式ではそれぞれ目的が違うことから、弔問客として参列する際に適した服装も異なります。
昔ながらのマナーに倣えば、お通夜に喪服を着用するのは「死の準備をしていた」とされ、失礼にあたるといわれています。
しかし、ここ最近ではマナーが変わりつつあるようです。
1-1. お通夜の服装
お通夜は元々「取り急ぎ駆けつける」といった意味合いがあり、服装は喪服でなく地味な平服で構いません。
男性は、ダークカラー(黒・濃紺・チャコールグレー)のスーツの着用が一般的です。
勤務先から直接通夜へ向かう場合は、ビジネス用のネクタイから弔事用の黒いネクタイに変えれば問題ありません。
ここ最近では亡くなられてから間をおいて通夜を行うため、急ではない限り喪服を着用するのが一般的になりつつあります。
喪服が用意できるようであれば、喪服を着用してもどちらでもいいでしょう。
1-2. お葬式(告別式)の服装
お葬式や告別式に参列する際の男性の服装は、フォーマルな装いが求められます。
喪服(ブラックスーツ)に白無地シャツ、黒無地ネクタイ、黒い靴下、黒い靴が一般的な参列スタイルです。
喪服を着用する際は、ネクタイも弔事用のネクタイで合せるのがマナーになります。
服装について詳しく知りたい方は「【葬式の服装】通夜や告別式の喪服マナー」をご覧ください。
2. 弔事用ネクタイについて
通夜や葬式で使うネクタイは、ビジネスシーンと異なり「弔事用ネクタイ」を着用します。
弔事用は「黒色」が常識とされ「喪に服す」という意味があります。
2-1. 色やデザイン
葬儀にふさわしいネクタイは「黒無地」です。
黒の色味は故人への想いの濃さといわれ、濃ければ濃いほど良いとされています。
漆黒くらいの濃さを選びましょう。
光沢のある素材や、ストライプなどデザインが入ったものはNGです。
無地に近い織柄までなら許容範囲でしょう。
2-2. ネクタイピンはつけてもOK?
喪服でネクタイピンをつけるのは控えましょう。
また、カフスボタンやポケットチーフなども外すようにしてください。
アクセサリー類など華美に見えるものは葬儀マナーとしてNGになります。
葬儀の場ではマナーを優先し、お洒落をする必要はありません。
2-3. 結び方の注意点
葬儀の際は、ネクタイの結び目にディンプル(くぼみ)を作ってはいけません。
ディンプルをつけるのは、ネクタイに立体感を出し華やかにみせるという意味があるため、葬儀の場にはふさわしくありません。
ネクタイの結び方は、特に決まりがないので普段の結び方でOK。
プレーンノットやウィンザーノットが一般的です。
仕上げにディンプルができないように結び方に注意しましょう。
3. まとめ
いかがでしたか?
葬儀にふさわしいネクタイは、光沢や柄の入っていない黒無地の弔事用ネクタイです。
もしもに備えて、喪服(ブラックスーツ)など葬儀に必要なものを事前に揃えておくと安心ですよ。
故人や遺族に失礼のないようマナーをおさえた装いで参列しましょう。