【スーツのプロが伝授】長持ちさせるためのお手入れ方法
2022.12.13
この記事の所要時間:約4分
買ってそんなに経っていないのに、スーツがなんだかくたびれて見える気がする……
それは、スーツのお手入れがきちんと出来ないからかもしれません!
購入したての美しい状態を保つには、毎日のちょっとしたお手入れが大切です。
「洋服の青山」がたった3STEPで簡単にできるお手入れ方法をご紹介します。
お手入れSTEP.1 ハンガーに掛ける
家に帰ってきたら、スーツはポケットの物をすべて出してハンガーに掛けて休ませましょう。
1日着用したら最低でも1日は休ませること。
できればすぐにクローゼットなどにしまわないで、部屋の中で陰干ししてください。
そうしておけば、匂いやカビの原因となる汗や水分などを取ることができます。
また、同じスーツを毎日着るのはシワが定着したり、型崩れや傷みの原因になるので控えましょう。
ハンガーの選び方
ハンガーはクリーニングから返ってきたままのワイヤーハンガーではNGです。
肩パッドが変形してしまう恐れがります。
肩に厚みがあり、肩に沿ってカーブしているジャケット用のハンガーがオススメです。
立体的なジャケットの形を維持できます。材質は木製がベター。
静電気を防ぎ、防湿効果も期待できます。
パンツは吊るしましょう
パンツは、ハンガーに2つ折りで吊るすのが一般的ですが、折りシワがついてしまうことがあります。
できれば専用の吊るすタイプのものを使用しましょう。
折り目を揃えて、裾を上にして専用ハンガーに吊るせば、その重みでシワを取る効果も期待できます。
お手入れSTEP.2 ブラッシングでホコリや汚れを落とす
スーツは1日着ると、汚れていないように見えても、見た目以上にホコリや汚れがついています。
これらを放っておくと、ホコリや汚れは繊維の隙間に詰まり、生地が傷んだり虫食いの原因になります。
着用後にブラシを使ってホコリや汚れをしっかり落としましょう。
スーツを美しく保ち、長持ちさせるコツでもあります。
また、ブラッシングは生地を整え、毛玉の防止にも効果があります。
ブラッシング方法のポイント
最初に全体を軽く叩くようにホコリを浮かせてから、上から下にブラシをかけていきます。
細かく擦ると折り目や繊維の中に汚れが入り込んでしまうことがありますので、ブラシは大きく払うように動かしましょう。
ポケットの中にもホコリは溜まりがちです。時々はポケットを裏返してホコリを取りましょう。
パンツには細かい砂や土ホコリなどがついてしまいます。
特に汚れが付きやすい裾まわりは、入念なブラッシングを行いましょう。
ブラシの選び方
洋服ブラシには様々な素材のものがあります。
安価なブラシは化学繊維で出来ているものが多く、化繊では静電気を発生させ、むしろホコリを集めてしまうこともあります。
適度なハリをもった天然毛のものを選びましょう。
スーツ用としては特に豚毛の大きめのブラシが使いやすく、オススメです。
お手入れSTEP.3 シワ取り
1日スーツを着用していると、シワはつきものです。
その日にできたシワは、その日のうちにリセットしましょう。
シワ取りは、基本的に霧吹きをかけるだけでOKです。
霧吹きで湿気を与えて一晩自然乾燥すれば、繊維の復元力でシワはキレイに伸びます。
基本的なシワ取り方法
霧吹きをかける時は、スーツをハンガーにかけて、シワが付いているところを中心に霧吹きを吹きかけます。
特にヒジやヒザなどの関節の部分はよく動かすため、シワもできやすい箇所なので入念に吹きかけてください。
また、ハンディースチーマーやスチーム機能が付いているアイロンを使っても良いでしょう。
蒸気には消臭効果もあるので一石二鳥です。
出張など外出先では?
出張など外出先で霧吹きやハンディースチーマーがない場合は、ハンガーにかけて2~3時間バスルームに吊るしておきましょう。
バスルームの湿った空気でシワを取ることができます。
ただし、バスルームの湿気が強すぎると、大切なスーツが蒸気で濡れてしまいますので、バスルームの換気ファンをまわしておくことは鉄則です。
まとめ
いかがでしたか?
お気に入りのスーツを長く着るには、毎日のちょっとした積み重ねが大切です。
ぜひ、この記事を参考に、スーツを正しくお手入れして長く着用してください。