【雨の日ケア】革靴が濡れてしまったときの正しい乾かし方とは
2022.12.16
この記事の所要時間:約4分
革靴は雨に濡れると大きなダメージを受けます。
濡れてしまった靴をそのまま放置すると、革が縮んだり、カビが発生してしまう恐れが……。適宜、正しいケアをすることが重要です。
ここでは、革靴が濡れてしまった時の正しいお手入れ方法を詳しく解説していきます。
基本のお手入れ方法を知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
関連記事:【革靴のお手入れ方法】日ごろのケアで靴を長持ちさせるコツ
1. 事前にしておきたいケア
雨が降ると分かっているなら、前日か遅くとも外出する1時間前までには防水スプレーを吹きかけておくと効果的です。
出かける前に慌てて吹きかけても、雨に流されてしまうので効果はありません。
事前にケアしておくと、防水スプレーの撥水・防汚機能で大事な革靴を雨から少しでも守れるようになりますよ。
1-1. 防水スプレーの効果的なかけ方
ポイント1.全体に吹きかける
防水スプレーを靴から30cmほど離して、全体にまんべんなく吹きかける。
至近距離からだと液だれしてシミになる可能性があるので、遠目から広範囲にスプレーが行き渡るように吹きかけるのがポイントです。
ポイント2.重ねて吹きかける
全体に吹きかけた後、完全に乾いたら再度防水スプレーを吹きかける。
一度吹きかけて終わりではなく、2~3度重ねて吹きかけることで防水効果を最大限に発揮します。
1-2. 防水スプレーを使用する際の注意点
防水スプレーは手軽に購入できて便利なアイテムですが、いくつか注意点が挙げられます。
使用する際は用法を守って、安全に使用してください。
換気されている場所で使用する
防水スプレーはエアゾール剤の一種で、高圧ガスの圧力で缶の中にある撥水剤を噴射する仕組みになっています。
ガスを使っているため、火気の近くでは使用できません。
玄関やベランダなどの、充分な換気を確保できる風通しの良い場所で使用しましょう。
スプレーを避ける箇所
靴の中と革底には、スプレーしてはいけません。
靴の中にスプレーすると通気性が失われ、蒸れの原因になります。また、靴底にスプレーするとコーティングされ滑りやすくなり転倒の恐れがあります。
2. 濡れた後のお手入れ方法
雨の日に帰宅後、濡れたままの革靴を玄関に置きっぱなしにしていませんか?
濡れたまま放置せず、正しい乾かし方とメンテナンスで靴を長持ちさせましょう。
2-1. 正しい革靴の乾かし方
1.靴についた水滴をやさしく拭き取る
革靴を濡れたままにすると、変形したりシミやひび割れを起こしてしまうため、帰宅後すぐに乾いたタオルや布などで軽く拭き取りましょう。
その際に、強く擦らずにやさしく拭き取るようにしてください。
2.靴の中の湿気をとり、乾燥させる
新聞紙など吸湿性の高いものを靴の中につめて水分をとりましょう。
直射日光は避け、風通しのいい日陰で靴を乾燥させます。
干すときは、革靴のつま先を少し浮かせて立てかけるようにすると、靴底までしっかり乾かすことができます。
【注意点】
- 中敷きのあるタイプの靴であれば、先に外して靴とは別で乾かしましょう。
- 靴紐も濡れ具合によりますが水分を多く含んでいる際は、中敷き同様に先に外して靴とは別で乾かしましょう。
- 濡れた新聞紙を一晩つめたままにしておくと、結果的に靴をさらに湿らせることになり、カビが発生する恐れがあります。新聞紙はこまめに取り替えようにしてください。
3.乾いたら、シュークリームを塗る
乾燥し終わったら、革の表面から油分が抜けてしまっているので、靴と同系色のクリームを靴全体に薄く伸ばしながら塗りましょう。
革に潤いを与え、ひび割れを防ぐとともに光沢を出します。
2-2. 靴を痛めるやりがちなNG例
×ドライヤーで急激に靴を乾かす
革靴を急激に乾かすと、革が縮み、型崩れの原因になります。さらに、乾燥後はごわつき、履き心地が悪くなるので、絶対にやらない方がいいでしょう。
×床面に靴をべた置きする
床面に濡れた靴をそのまま置いておくと、革底は乾かず、それが原因で嫌な臭いやカビが発生する恐れがあります。
つま先を少し浮かせるだけで十分なので、全体をしっかり乾かすようにしましょう。
3. まとめ
いかがでしたか?
革靴が雨に濡れてしまっても、正しいお手入れをすることで、靴の寿命は長持ちします。
日頃のメンテナンスを怠らないことが重要です。