喪服としてレディースパンツを着るのは可能?マナーや注意点を解説

2025.04.25

お悔み事

まとめ

この記事の所要時間:約7分

女性の喪服はスカートスタイルが正装です。しかし、「受付や裏方のお手伝いをする予定がある」「寒い季節だとドレススタイルはつらい」などの理由で、ドレススタイルでの出席に抵抗や不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、パンツスタイルの喪服で葬儀に出席できる条件や注意点、おすすめのコーディネートなどをご紹介します。

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1. 喪服としてレディースパンツを着てもよい?

喪服には正喪服準喪服略喪服の3つの格式があり、葬儀に出席する立場によって着用する喪服の格式は異なります。立場にふさわしい格式の喪服を着用するのがマナーです。

まずは、レディースパンツが喪服ではどの格式に該当するか、喪服にパンツスーツを着用してもよいのかについて解説します。

1-1. レディースパンツは喪服で着用可能

レディースパンツは喪服として着用することが可能です。

近年は、パンツスタイルで喪服に参列する方も増えてきました。ただし、どのような立場でもレディースパンツを喪服として着用できるとは限りません。

喪服としてレディースパンツを着用したい場合は、以下のことを把握しておきましょう

  ● 葬儀に出席する立場
  ● 葬儀に出席する季節
  ● 葬儀のスタイル
  ● 葬儀でお手伝いをするかどうか

これらを把握したうえで喪服のスタイルを選べば、マナー違反になることはありません。

1-2. レディースフォーマルの格式

レディースフォーマルの格式には、以下のような種類があります。

  ● 正喪服:染め抜き・五つ紋の黒の着物、光沢のないブラックフォーマル(ワンピースアンサンブル)
  ● 準喪服:ワンピースアンサンブル
  ● 略喪服:控えめなスーツ、アンサンブル、パンツスーツ

喪服の格は故人に近しい方ほど高くなります。正喪服は喪主や3親等以内の親族、準喪服は4親等以降の親族やその他の葬儀出席者、略喪服は急に葬儀の連絡が来た場合や、三回忌以降の法要に着用するのが一般的です。近年は喪主や3親等以内の親族でも準喪服を着用する事例が増えてきました。

しかし、喪主や3親等以内の親族が葬儀や通夜で略喪服を着用することは好ましくありません。特別な事情がない限り、喪主や3親等の親族、故人と親しい立場、会社をはじめとする団体の代表で葬儀に出席する場合などは、準喪服を着用しましょう。

1-3. パンツを喪服で着てもよいケース

レディースパンツを着用して葬儀に出席してもマナー違反にならないのは、以下のようなケースです。

 ● 一般的な出席者として葬儀に出席する場合
 ● 喪主より「平服でお越しください」と連絡が来た場合
 ● 密葬・家族葬で故人をお見送りする場合
 ● 高齢、妊娠中、持病があるなど、ドレススタイルでの立ち振る舞いが不自由な場合
 ● 受付や接待、食事の準備など裏方のお手伝いをする場合

家族葬や密葬といったごく近しい方のみで葬儀をおこなう場合は、喪服の格式に厳格にこだわる必要はありません。会場や季節によっては、喪主を含む出席者全員が略喪服といった場合もあるでしょう。また、喪主より「平服でお越しください」と連絡があった場合も同様に略喪服でもかまいません。

このほか、喪主や遺族を手助けして裏方の手伝いをする場合や、高齢、妊娠中などの理由でドレススタイルでの立ち振る舞いに不自由を感じる場合も、パンツスタイルで葬儀に出席しても問題ありません。

特に寒冷地は、冬になると厚手のストッキングを着用してもドレススタイルでは寒さを防ぎ切れない場合もあります。そうした場合はマナーよりも体調を優先しましょう。

2. 喪服のパンツスーツを選ぶときの注意点

パンツスーツにはさまざまな種類があります。また、ブラックのスーツは一般的なビジネススーツとしてもさまざまな商品が販売されています。

ここでは、喪服としてパンツスーツを選ぶ際の注意点や、一般的なビジネススーツと喪服との違いをご紹介します。

2-1. 喪服として販売されているパンツを選ぶ

喪服(ブラックフォーマル)とビジネススーツは、同じブラックでも色合いが異なります。単体ではわからなくても、ブラックフォーマルと並べばその違いは一目瞭然です。パンツスーツで葬儀に出席する場合は、必ず喪服として販売されているものを選びましょう。ただし、会社を代表して急にお通夜に出席することになったような場合はその限りではありません。

喪服のパンツスーツは、百貨店をはじめとする店舗のほか、通販でも販売されています。ある程度の年齢になったら、ドレススタイルの喪服とともに喪服として使えるパンツを1本購入しておくと便利です。

2-2. レディースの喪服はブラックで統一する

男性の場合、スーツの下はホワイトのシャツを身につけますが、レディースの場合はインナーもブラックで統一します。パンツ・ジャケット・インナーのアンサンブルがあればそれを購入するのが確実です。三回忌以降の法事ならば、インナーはグレーやネイビーなどの控えめな色でも問題ありませんが、お通夜や葬儀の場合はブラックのインナーとジャケットで統一しましょう。用意できなかったからといって、ブラック以外のインナーを着用するのは好ましくありません。

2-3. 小物は装いにふさわしいものを選ぶ

女性の場合、服以外の小物にも気を配りましょう

バッグはブラックで光沢のない小ぶりなもので、布製のものを選んでください。光沢のあるもの、動物の革を使用したものは避けましょう。ショルダーバッグは基本的に避けたほうが無難ですが、用意できない場合は肩からかけずにハンドバッグのように持ちます。

腕時計は基本的に外し、アクセサリーは結婚指輪かパールの一連ネックレスのみを着用します。髪が長い場合はブラックかブラウンのゴムでまとめ、ヘアアクセサリーも同様の色のものを付けてください。ブラックでも、光沢のある布製やデザインが華美なヘアアクセサリーはふさわしくありません。

シューズはブラックの革製で、爪先が開いていないタイプを選びましょう。ヒールは3〜5センチメートルのものが最適です。ストラップ付きのパンプスでも問題ありませんが、動きやすいものを選びましょう。

3. 喪服として着用できるレディースパンツのコーデ

最後に、喪服として着用できるレディースパンツのおすすめコーデをご紹介します。喪服のパンツスーツ選びに迷っている方は参考にしてください。

3-1.【フレッシャーズにも】おすすめパンツフォーマル

ジャケット・インナー・パンツの3点セットです。足捌きがしやすくスタイルがよく見えるデザインとなっているため、新社会人にもぴったり。若々しさを損なわずにフォーマルな場面に幅広く使えるスーツです。寒い時期にはウールのコートと合わせてもお使いいただけます。

3-2. 動きやすいパンツフォーマル

家で丸洗いできるウォッシャブル加工のパンツスーツです。防寒性に優れており、動きやすいデザインとなっています。寒冷地での葬儀やお手伝いが必要な葬儀での着用も安心です。スッキリとスタイルよく見えるデザインなので、幅広い年齢の方に適しています。

3-3. パンツスタイルフォーマル

ジャケット・ワンピース・パンツの3点セットです。出席する葬儀の立場によって、パンツかスカートかを使い分けられます。寒い時期にはウールのコートと合わせてもよいでしょう。

3-4. フォーマルアンサンブル

ロング丈ジャケット・脇ゴム仕様のストレートパンツ・Aラインワンピース3点のアンサンブルフォーマルです。体型をカバーするゆったりデザインなので、幅広い年代の方にお使いいただけます。出席する葬儀の立場によっても使い分けられるフォーマルスーツです。

4. 喪服は場にふさわしい服装を意識しよう

喪服を着用する際、立場や葬儀のスタイルによってはパンツスーツでも問題ありません。しかし、場合によってはパンツスーツではマナー違反となるため注意が必要です。

失礼のないようなルールやマナーを知り、ご遺族の気持ちや場にふさわしい服装を心がけ、故人を気持ちよく送り出しましょう。

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