【レディース】ニットの種類や着こなし方とは?おすすめコーディネートもご紹介
2023.10.05
この記事の所要時間:約7分
秋冬のオフィスカジュアルスタイルに欠かせないニット。
着るだけで誰でも簡単に防寒対策と見た目の温かさを両立できる万能アイテムの1つです。
しかし、ひと口にニットといっても種類はさまざま。
「ビジネスシーンにふさわしいニットの着こなし方ができているのか不安……」という方も多いでしょう。
そこで今回は、ニットの種類や着こなし方を解説します。
また、ビジネスシーンでの着用を想定したおすすめコーディネートも合わせてご紹介します。
1. ニットとは
普段何気なく使っているニットという言葉。実は生地の構造を表す言葉であることをご存じでしょうか。
編んで作られた生地は素材がコットンでもリネンでもニットです。
1-1. セーターとは違う?
ニットとセーターは混同されやすく、同じ意味で認識している方も少なくないようです。
しかし、前述の通りニットは編んだ生地の名称であり、セーターはニット生地で仕立てられたかぶって着る形状の服のことを意味します。
また、ニット生地で仕立てられたアイテムは帽子や手袋など多岐にわたるため、ニット=服ではありません。
さらに、ニット生地の素材も、毛、コットン、リネン、化学繊維と多岐にわたるため、ニット生地だからといってフワフワで温かみのある生地であるとは限りません。
以下の記事では、セーターとニットの違いをより詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
▶セーターとニットの違いとは?スーツに合わせたセーターの選び方を紹介
2. レディースのニットの形
レディースニットにはさまざまな種類があります。
ここでは、ビジネスシーンでも問題なく着用できる代表的なレディースニットをご紹介します。
2-1. Vネックニット
Vネックニットとは、首元がV字にカットされたニットトップスのこと。
シャープでクリーンな印象を与えます。
首元が大きく開くことによってデコルテをきれいに見せ、首が長く見える、顔周りがすっきり見えるなどの視覚効果が期待できます。
2-2. スクエアネックニット
スクエアネックニットとは、首元が四角い形にカットされたニットトップスのこと。
胸元が開きすぎず適度にデコルテラインが見えるため、上品で女性らしい印象となります。
首が長くフェイスラインがシャープに見えるので、顔をすっきり見せたいときにもおすすめです。
2-3. クルーネックニット
クルーネックニットとは、首元が丸い形にカットされたニットトップスのこと。
首周りの自然な曲線ラインが優しく柔らかい印象を与えます。
Tシャツに多く見られる王道の襟元であり、スーツをカジュアルに着こなしたい方におすすめです。
2-4. タートルネックニット
タートルネックニットとは、襟が首に沿って筒状に伸びたニットトップスのことです。
首までしっかりと隠すことができるデザインから、季節感とともに落ち着いた印象を与えます。
ハイネックやボトルネックと混同されがちですが、二重に折り返した状態で着用できる程度の長さがあるものがタートルネックに分類されます。
2-5. ニットカーディガン
カーディガンとは、前開きでデザインが単純なボックス型の編物ジャケットのことです。
肩から羽織るように着ることで、こなれた印象を与えます。
ボタンの開け閉めで体温調節ができるうえ、簡単に着脱できるのが特徴です。
3. レディースのニットの着こなしポイント
合わせ方によってフォーマルにもカジュアルにも着こなせるニット。
ビジネスシーンでは、以下にご紹介する着こなしのポイントを押さえておきましょう。
3-1. 季節によって素材を変える
ニットは機能性や見た目の異なるさまざまな素材で作られています。
季節に合わせた素材を選ぶことで、快適かつおしゃれにニットを着用できます。
例えば、薄手の洋服一枚では肌寒いと感じる春先には混綿や混麻のニットがおすすめです。
分厚すぎず、薄すぎず、気温の安定しない春先にぴったりの素材です。
一方、肌寒さを感じる秋・冬は、保温性に優れたウールやアクリルがおすすめ。
ウールは吸湿性に長けた素材で、暖房が効いた屋内で暑いと感じた場合でも、汗によるべたつきや蒸れに悩まされる心配がありません。
またウール同士を組み合わせて着用することで静電気の発生も抑えられます。
反対に、ウール製品を異素材と組み合わせると、かえって静電気が発生しやすくなる場合もあるため注意しましょう。
ただし、ウール100%のニットは化学繊維が混ざったものやアクリル素材に比べるとやや価格が高くなります。
予算オーバーで手が出ないという場合はウール同様高い保温性を持つアクリルの製品をおすすめしますが、毛玉ができやすい、吸水性が弱いなど多少のデメリットがあることを頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
3-2. サイズ感で雰囲気を調整する
ニットは、編み目の細かさとサイズ感で与える印象が大きく変化します。
①編み目の細かさ
編み目が密で細かいハイゲージニットは上品で洗練された印象を与えます。
フォーマルなシーンにも使いやすいのが特徴です。
一方、編み目がざっくりと粗いローゲージニットはカジュアルな印象となります。
ビジネスシーンの場合はやや誠実な印象に欠けるため、避けたほうがよいでしょう。
②サイズ
ほどよく身体のラインに沿う細身のシルエットは、上からジャケットを羽織りやすく、ビジネスシーンに適したきれい目な印象となります。
一方、ゆったりサイズのほどよい抜け感は最近のトレンドですが、ビジネスシーンではカジュアルでルーズな印象を与える可能性もあります。
極端なオーバーサイズは避ける、きちんとした印象のボトムスと合わせるなど、着用時には工夫が必要です。
3-3.TPOに合わせて首元の形を意識する
前述の通り、ニットの印象は首元のデザインで大きく変わります。
Vネックやスクエアネックなど首元が比較的大きくカットされたデザインは視覚効果を期待できる一方、場面や着こなし方によっては過度な露出につながることもあります。
格式の高さが求められるシーンではカットが控えめなものやタートルネックを選ぶなど、首元の形によって変化する肌の露出面積を意識するとよいでしょう。
3-4. Aラインシルエットでスタイルアップ
ビジネスシーンでタイトなニットを着用する場合には、ボトムスにワイドやフレアなどボリュームのあるシルエットを合わせるとスタイルアップ効果を期待できます。
足元にいくにつれて広がっていくAラインシルエットを作ることで自然と縦のラインが強調され、スマートな印象になります。
4. レディースのニットのおすすめコーディネート
ここまでの内容を踏まえ、以下におすすめのレディースニットコーディネートをご紹介します。
4-1. Vネックニット×フレアスカート
タイトなVネックニットにフレアスカートを合わせることでAラインシルエットを作り上げたコーディネート。
スマートで洗練された印象です。
4-2. タートルネックニット×トレンチコート
タートルネックニットは首元をもたつかせず防寒対策ができるため、コートとの相性も抜群。
マフラーを巻くよりもすっきりとスマートな印象を与えます。
4-3. スクエアネックニット×テーラードジャケット
カッチリとした印象のテーラードジャケットにはスクエアネックニットを合わせて柔らかい雰囲気に。
サラッとした素材の薄手ニットなら、春夏シーズンでも爽やかな着こなしが可能です。
5. まとめ
今回はニットの種類や着こなし方、おすすめのコーディネートなどをご紹介しました。
編み目の細かさやサイズ感、デザインによってさまざまな表情を持つニット。
TPOに合わせた着こなしと防寒対策を両立しながら、日々のお洒落を楽しんでみてはいかがでしょうか。