男女の股下の測り方は?自分一人で測る方法やサイズ選びのコツを紹介
2023.12.15
この記事の所要時間:約7分
股下の長さは「身長から座高を引いた数値ではない」ことをご存じですか?
パンツやスカート選びの失敗を減らすためには、自分の身体のサイズを正確に知っておくことが大切です。
ここでは、股下を一人で測る方法や、自分に合ったサイズ選びのコツをご紹介します。
1.股下とは?
股下とは、脚の付け根から床までの垂直距離のことです。
「身長-座高=股下」だと勘違いしている方も多いようですが、この数式で股下の長さを測るのはむずかしいでしょう。
なぜなら、曲げたときと伸ばしたときとでは、脚の長さが異なるからです。
股下は脚を伸ばした状態で測った数値のことなので、座高を使って長さを導き出すのは困難です。
また、股下の長さには2種類あり、どちらも長さが異なります。
- 身体の股下
- パンツの股下
身体の股下とは、脚の付け根から床までの垂直距離を指します。
一方、パンツの股下とは、股の縫い目(ステッチがクロスしている部分)から裾までの長さのことです。
身体の股下は股から床までの距離を測り、パンツの股下はパンツの股から裾までの縫い目の長さを測ります。つまり、両者は測る場所自体が異なります。
パンツの丈は裾の位置にも影響を受けるため、商品により長さが変わる特徴がありますが、いくつか道具さえあれば、家で自ら測ることができます。
身体のサイズを正確に知れば、試着ができないオンラインショッピングでも商品を選びやすくなるでしょう。
スムーズに買い物ができるよう、ぜひすきま時間で自分の身体のサイズを測ってみましょう。
2.股下の測り方【男女共通】
股下を一人で測る方法は、主に3つあります。
- 立った状態で測る
- 座った状態で測る
- 手持ちのパンツを使って測る
それぞれ詳しくみていきましょう。
2-1.立った状態での股下の測り方
この方法は、自宅で一人で測れるスタンダードな方法です。
一人ではむずかしい場合は、誰かに手伝ってもらうとよりスムーズに計測できるでしょう。
必要な道具は以下の3つです。
- メジャー
- 付箋(マスキングテープでもOK)
- 薄くて硬いもの(本やCDケースなど)
メジャーは床から股までの距離を測るのに使い、付箋や本は股の正確な位置に目印を付けるために使います。
測り方の手順は、以下の6ステップです。
1.付箋を1枚用意する
2.壁に背中をつけてまっすぐ立つ
3.股に本を挟む
4.本を手で押さえる
5.壁と本の上端部分が交差する位置に付箋で目印を付ける
6.メジャーで床から付箋までの長さを測る
うまく測るポイントは2つあります。
1つめは、あらかじめ手の取りやすい場所に付箋をセットしておくことです。
一人で測る場合は本を自分で押さえてないといけないので、片手が塞がった状態になります。
あらかじめ付箋を用意しておけば、空いているほうの手でスムーズに付箋を貼れるでしょう。
2つめは、股に挟むものに「薄くて硬いもの」を選ぶことです。
挟むものは薄いほうが足を閉じやすく、直立に近い状態で測れるので、数値がより正確になります。
柔らかいものだと付箋を貼っている間にヘタる心配があるため、なるべく硬いものを選ぶのがおすすめです。
「より正確な数値を知りたい」という方は、何度か測ってみて平均値を割り出してみるとよいでしょう。
2-2.寝た状態での股下の測り方
この方法は、立って測るのがむずかしい方や、付箋や本をすぐに用意できない方におすすめです。
必要な道具は以下の2つとなります。
- メジャー
- ペットボトル
測り方の手順は、以下の5ステップです。
1.ペットボトルに水を入れる
2.壁に足の裏を付けて仰向けに寝る
3.ペットボトルを股に挟む
4.ペットボトルがその場からずれないように起きあがる
5.メジャーで壁からペットボトルまでの距離を測る
うまく測るポイントは2つあります。
1つめは、中身が詰まったペットボトルを使うことです。
重たいほうがペットボトルのずれが少なく、より計測しやすくなります。
ペットボトルを置く位置が股からズレると、実際より数値が長くなったり短くなったりしてしまうおそれがあるため、できるだけ股の近くに置くように意識しましょう。
2つめは、ペットボトルの位置がその場からずれないように、慎重に起きあがることです。
脚を少しずつ広げながらその場から離れると、ペットボトルの位置がずれにくいでしょう。
2-3.手持ちのパンツでの股下の測り方
この方法は、自分のなかで理想的な形と思えるパンツを持っている方におすすめです。
必要な道具は以下の2つです。
- パンツ
- メジャー
ここで使うパンツは、丈やシルエットが標準的なものか、欲しい商品に近いものを選ぶのがおすすめです。
測り方の手順は以下の5ステップです。
1.パンツを前後の中心部分に沿ってたたむ
2.上に乗っているほうの生地をめくる
3.シワを伸ばす
4.股の縫い目(ステッチがクロスしている部分)を確認する
5.股の縫い目から裾までをメジャーで測る
うまく測るポイントは2つあります。
1つめは、股の縫い目から裾までを測るとき、メジャーを内股の縫い目にぴったり沿わせることです。
内股の縫い目は、身体の曲線に合わせてゆるやかにカーブしています。
このカーブを無視して直線距離で測ってしまうと、実際よりも短い数値が出てしまう可能性があります。
コツは、メジャーを一気に伸ばすのではなく、2〜3回にわけて少しずつ伸ばしながら測ることです。
2つめは、特に欲しい商品がない場合は、丈とシルエットが標準的なパンツを選ぶことです。
例えば、フルレングスのストレートパンツのようなノーマルなアイテムだと、標準的な長さがわかりやすいでしょう。
ちなみに、アンクル丈のような丈が短いパンツは、通常より短い数値に。
フレアシルエットのような裾に広がりのあるパンツは、通常より数値が大きくなる傾向にあります。
3.股下に合ったサイズ選びのコツ
最後に、自分のサイズに合う服選びのコツをご紹介します。
自分に適したサイズを選ぶことで、脚まわりの悩みがカバーでき、より理想に近いスタイルに近付けるでしょう。
3-1.パンツ
自分に適したサイズ選びのポイントは3つあります。
1つめは、パンツではなく身体の股下を参考に商品を選ぶことです。
パンツの丈はデザインやシルエットにより異なりますので、パンツの長さだけを参考に商品を選んでしまうと、「履いてみたらイメージと違った」「丈が合わなかった」などとなってしまう可能性があります。
その点、身体のサイズに合わせて選べば、「短すぎて履けなかった」といった失敗が少なくなるでしょう。
2つめは、スキニージーンズのような身体のラインにフィットするような細身のパンツは、身体の股下に近い寸法になっていると認識しておくことです。
細身のシルエットは脚とパンツの間の空間が少ないため、より自分の身体のサイズに近い数値となります。
逆に、ワイドパンツのような太めのパンツは、脚とパンツの間の空間が大きくなるため、自身のサイズよりも大きい数値になりやすいでしょう。
3つめは、股下だけでなく股上の深さにも注目することです。
股上とは、パンツの股からウエストまでの長さのこと。
股上の深さにも注目して選ぶことで、パンツ全体の長さが把握でき、欲しいイメージに近い商品を選びやすくなります。
3-2.スカート
スカートも、デザインやシルエットにより丈の長さが異なります。
例えば、タイトスカートのような細身のシルエットは、長さが通常の数値より短くなる傾向にあります。
フレアスカートのような広がりのあるシルエットは、通常より数値が大きくなる傾向にあります。
新しくスカートを選ぶときは、股下より「総丈」を基準に選ぶと失敗しにくいでしょう。
4.まとめ
股下を正しく知ることは、理想とするパンツスタイルを手に入れる第一歩となります。
自分で測る方法を知っておけば、オンラインショップでのパンツ選びもきっと楽しみが増えるはずです。
ここでご紹介した内容を参考に、ぜひ一度ご自身の股下を測ってみましょう。