卒業式のスーツの正解は?ママ・パパ別にマナーや着こなしを紹介
2023.08.31
この記事の所要時間:約10分
卒業式は、子どもにとってもパパ・ママにとっても、成長の節目となる重要なセレモニーです。
晴れ舞台への参加ですので、服装選びは悩みどころですよね。
この記事では、卒業式の服装マナーや適切なコーディネートの特徴、具体的な着こなし例などをご紹介します。
マナーを守り、卒業式を素敵な思い出にしましょう。
1.卒業式の父親・母親の服装はスーツが一般的?
卒業式は、所定の学びを終えた児童・生徒に卒業証書の授与をする、格式の高い行事。厳かなシーンにふさわしい、落ち着きと華やかさのある装いを意識すべきです。
具体的な特徴について、パパ・ママ別に解説します。
1-1.卒業式にスーツで出席がマナー【父親】
卒業式には上品で落ち着いた印象のダーク系のスーツがおすすめです。
一般的なビジネススーツなら問題ないでしょう。
また、モーニングコートやディレクタースーツは、教職員や来賓が着用する正装です。
学校から指定されない限り、パパはダークスーツが良いでしょう。
1-2.卒業式はセレモニースーツなどのセミフォーマルが基本【母親】
ママの服装は、ジャケットとスカートのスーツ、またはワンピースのセレモニースーツが一般的です。
落ち着いたダークカラーのセミフォーマルに上品な小物をプラスして華やかさを添えましょう。
ワンピースの場合もジャケットを合わせるのがマナーです。
2.卒業式に適切なスーツコーデの特徴は?【父親】
卒業式は厳粛な式典であると同時に、お祝いの晴れ舞台でもあります。
ダークカラーの服装を基本に、小物でよろこびも演出しましょう。
卒業式に適切なスーツコーデを、パパ・ママ別に解説します。
2-1.ダーク系のビジネススーツ
パパの服装は、ダークカラーのビジネススーツが基本です。
色はブラックやダークネイビー、チャコールグレーで、無地またはシャドーストライプの控えめなデザインを選びましょう。
ブラックを着る際は、葬式を連想させないよう、黒の濃さを確認してください。
また、サイズも重要なポイントです。
サイズの合わないスーツはだらしない印象を与え、清潔感を損ねます。
特に格式の高い卒業式では、自分の体型に合ったスーツの着用がマナーです。
サイズが合わなくなったり生地が傷んだりしていたら、せっかくのタイミングですのでスーツを買い替えるのもよいでしょう。
卒業式後もビジネスにも活用できます。
重要な交渉や契約の日のために、勝負の一着としてオーダーメイドするのも選択肢の1つです。
ダークスーツについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
2-2.落ち着いた色のネクタイ
卒業式はネクタイ着用がマナーです。
ネクタイの色は、式典に適したシルバーがおすすめ。
光沢のある素材はダークスーツの装いをエレガントに彩るため、お祝いの場にぴったりです。
落ち着いた印象を与えるグレーやネイビー、明るい雰囲気のペールラベンダーやペールピンクもよいでしょう。
ただし、結婚式で着用するような白、弔事で用いる黒は避けてください。
白いネクタイは教職員や来賓が着用するため、ほかの色を選びましょう。
以下の記事では、ネクタイについてより詳しく解説しています。
2-3.ホワイトやブルーなどの定番色のシャツ
シャツの色は白無地が定番ですが、薄いブルーも人気です。
襟の形はレギュラーカラーやワイドカラーが一般的です。
ボタンダウンやスタンドカラーのシャツはカジュアルな装いとなるため、式典には向きません。
シャツの清潔感にも気を配りましょう。
直接肌に触れるシャツは、黄ばみが出やすいアイテムですので注意が必要です。
ワイシャツの黄ばみの落とし方や予防方法は、以下の記事でご紹介しています。
汚れが目立つ場合は、スーツと同様に新調するのもよいでしょう。
ホワイトや淡いブルーのシャツはビジネスシーンでも定番ですので、卒業式後も活用できます。
2-4.ポケットチーフやカフリンクスなどの小物
ダークスーツの着こなしにエレガントさや華やかさを添えるのが、ポケットチーフやカフリンクスなどの小物です。
なくても差し障りはありませんが、式典や華やかなシーンとの相性のよいアイテムです。
上級者向けのおしゃれも楽しみたい方に特におすすめします。
ポケットチーフは、ネクタイと色を合わせると統一感がうまれ、洗練された印象となります。
カフリンクスはカフスボタンとも呼ばれる袖口のアクセサリーです。
格式の高いおしゃれを取り入れてみましょう。
以下の記事では、カフリンクスの選び方と使い方を詳しくご紹介しています。
2-5.ストレートチップの革靴
シューズはブラックの革靴が基本です。
ローファーなどのスリッポン、ブラック以外の色はカジュアルになるため避けましょう。
ブラックの革靴のなかでも内羽根式のストレートチップが最もフォーマルで適したスタイルですが、ひも付きのビジネスシューズであれば問題ありません。
内羽根式とは、ひもを通す羽根の部分が内側に縫い付けられた仕様を指します。
ひもを解いた状態でも羽根の開きが小さいため、上品で落ち着いた印象を与えます。
ストレートチップは、つま先部分に横一文字の切り替えが入ったデザイン。
内羽根式のストレートチップはビジネスから冠婚葬祭まで着用可能な万能アイテムですので、一足準備しておくと便利でしょう。
シューズはきれいに磨き、清潔な状態にしておきましょう。
以下の記事では、革靴の種類について詳しく解説しています。
3.卒業式に適切なスーツコーデの特徴は?【母親】
ここからは、ママの卒業式に適切なスーツコーデを解説します。
3-1.ダークカラーのスーツもしくはワンピース
ママの服装は、セレモニースーツやワンピースのセットアップが基本です。
色はブラックやネイビーなどの落ち着いた色が一般的です。
なかでもネイビーは、入学式やビジネスにも着回したいママに人気があります。
形はシンプルでサイズの合ったものを選びましょう。
ジャケットはテーラードやノーカラータイプが主流です。
アクセサリーやコサージュなど、首元に小物を使いたい場合は、ノーカラージャケットを選ぶと洗練された印象になります。
ワンピースの場合もジャケットを着用するのがマナーになるため、しっかり準備して参加しましょう。
なお、スカート、ワンピースのほか、近年はパンツを着用するママも増えています。
3-2.コサージュやブローチなどの小物と合わせる
お祝いの場でもある卒業式では、厳格ななかにも華やかさを加えることで祝福の気持ちを表わすのがポイントです。
小物を上手に取り入れれば、マナーを守りながらも上品な印象を作れます。
おすすめのアイテムは、コサージュとブローチです。
コサージュの色は、シルバーやホワイト、ベージュが定番で、淡いピンクも人気です。
豊富なデザインのなかから、華やか過ぎず好みに合うものを選びましょう。
3-3.小さめのカバンにする
カバンは小さめが基本です。本革や布製で小ぶりのハンドバッグに必要最低限のものを入れましょう。
スリッパや書類などの手荷物用には、A4サイズのサブバッグを併用するのが一般的です。
色は、ハンドバッグ・サブバッグともにブラックやベージュのシンプルなものがおすすめです。
着用するスーツの色に合わせて選ぶとコーディネートがまとまります。
3-4.ベージュ系のストッキング
ストッキングはベージュ系のナチュラルな色味がマナーです。
ブラックのストッキングは弔事のイメージがあるため卒業式には向いていません。
また、タイツもカジュアルな印象を与えるため避けましょう。
寒さが気になる場合は、パンツスーツがおすすめです。
レッグウエアにも気を配り、ハレの日の装いを上品に仕上げましょう。
3-5.ヒールの高さは控えめにする
シューズを選ぶ際は、ヒールの高さに注意しましょう。
ヒール高3〜5.5cmの高すぎないシューズが適しています。
式典の品格にふさわしいほか、着脱しやすい点でもおすすめです。
会場の出入りの際にスリッパに履き替える場面もあるため、上品かつ安定感のあるシューズを選ぶとスマートに動けます。
色はブラックやネイビー、ベージュが一般的です。
なかでもブラックのシンプルなパンプスは、冠婚葬祭でも使える汎用性の高い人気アイテムです。
4.卒業式のスーツのコーデ・着回し【父親・母親別】
次に、スーツのコーディネートや着回しについて、具体例を見ていきましょう。
コーデ実例を参考に、あなたらしい装いを楽しんでください。
4-1.ビジネススーツ【父親】
ビジネススーツを小物と上手に組み合わせたコーディネートです。
ビジネスでも大活躍のミッドナイトブルーのスーツにポケットチーフやカフリンクスで華やかさを加えることで、セレモニーにふさわしい着こなしへと変身しました。
4-2.ネイビースーツ【母親】
ビジネスシーンでも使えるネイビーのパンツスーツにレース状のブラウスを合わせました。
コサージュやアクセサリーをつけるだけでセレモニー仕様に変わるため、職場から式典に駆けつける忙しいママにもぴったりです。
4-3.ワンピース【母親】
ワンピースとノーカラージャケットのアンサンブルです。
ふわりと揺れるフレアワンピースは、柔らかい印象を与えます。
セットでも単品でも使えるアンサンブルは入学式にも着回しが可能です。
前開きのワンピースは、マタニティ・授乳期のママにもおすすめです。
5.まとめ
お子様の晴れの舞台であり、厳粛な式典でもある卒業式。
お子様の装いはもちろん、パパやママも、マナーを守った装いで記念日を彩りたいものです。
かけがえのない思い出として長く家族の心に刻まれるよう、この記事を参考にコーディネートをまとめ、素晴らしい卒業式を楽しんでください。