【お葬式の服装】男女別のお通夜にふさわしい服装とマナー
2022.12.05
この記事の所要時間:約5分
訃報は突然やってくるもの。
急にお通夜に参列することになって「どんな格好をすればいいか分からない!」と困ったことありませんか?
葬儀は、大切な方やお世話になった方、親しかった方との最後のお別れの場です。
礼節を大切にし、きちんとしたマナーでお見送りしたいですよね。
直前で慌てないために、お通夜に参列する際の服装やマナーについてご紹介します。
弔事の服装について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
1. そもそもお通夜って?
お葬式では、故人が亡くなった当日または翌日にお通夜、お通夜の翌日に葬儀・告別式を行うのが一般的です。
本来、お通夜は遺族や親族・故人と直接親交のあった知人や友人といった身内の人たちが集まり故人の冥福を祈り、最後の夜を過ごす儀式のことを指します。
近年では葬儀・告別式は日中に行われるものがほとんどで、参加が難しい場合も多いため、お通夜が追悼の場として大きな役割を負うようになってきています。
このため、一般の弔問客はお通夜にのみ参列するというスタイルが一般的になりつつあります。
2. お通夜に参列する際にふさわしい服装は?
お通夜では、喪服を着用することが一般的です。
本来、喪服とは「喪に服す」という悲しみに寄り添う気持ちを指す言葉です。
参列する側の一般弔問客は、故人を偲ぶために正装をするという意味で、喪服を着用するのがマナーになります。
カジュアルな服装や肌の露出を避け、光沢のある装飾品・殺生をイメージさせるもの(毛皮やクロコなど)はNGです。
マナーを守って、悲しみの場にふさわしい装いを心がけましょう。
2-1. 男性の場合
①喪服
略式礼服である喪服(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)が好ましい。
生地は黒で光沢素材でないもの。
上着はシングル・ダブルどちらでも構いませんが、パンツは裾がシングルのものを着用します。
②ワイシャツ
白無地のレギュラーカラー。色柄物やボタンダウンのシャツは避けましょう。
③ネクタイ
黒無地で、光沢素材でないもの。
結ぶ際は、お悔やみの場でのマナーとしてくぼみ(ディンプル)を作らないこと。
④ベルト
黒無地でシンプルなデザインのもの。
大きく目立つバックルやクロコやヘビ柄などのデザインはNGです。
⑤靴下
黒の無地。白や柄物は避けましょう。
⑥シューズ
黒の革靴。原則、紐で結ぶタイプのものでないといけません。
エナメルやスエード素材は避け、金具なしのシンプルなものが好ましい。
おすすめアイテム
2-2. 女性の場合
①喪服
略礼服である喪服(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)が好ましい。
パンツやワンピース・アンサンブルのスタイルが基本です。
露出の高いデザインは避け、トップスの袖丈は長袖から5分袖、スカート丈は膝からふくらはぎ丈が上品に見えます。
②アクセサリー
ネックレスやイヤリングは真珠が定番。
連が重なるものや大きいものは派手な印象になるため控えましょう。
③手袋
ネイルをしている方向けや、露出を控えるためのアイテムとして有効。
お焼香の際は外しましょう。
④バッグ
黒の布製が基本で、光沢や飾りのないシンプルなものが好ましい。
数珠や袱紗が入る大きさが良い。荷物の多い場合は、黒のサブバックを持ちましょう。
⑤ストッキング
黒の薄手のストッキングが正式。30デニール以下が基本になります。
厚手、柄物、網タイツなど華美なものはNGです。
⑥パンプス
シンプルな黒のパンプスで、素材は布または革が好ましい。
高いヒールのものやエナメル素材、素足の見えるミュールやサンダルはNGです。
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2-3. 学生の場合
大人であれば喪服が基本となりますが、学生の場合は喪服の代わりにいま通っている学校の制服を着用しましょう。
学校によっては、「制服の色が明るい」「パンツやスカートがチェック柄」など黒以外の場合もありますが、学生服が正装とされているので問題ありません。
葬儀の場にふさわしい服装として、ワイシャツをズボンの中に入れたり、スカート丈をいつもより長くしたりと、校則に従った着こなしをしましょう。
3. 弔事のマナーとして持っておきたい小物
喪服の他にもマナーとして、併せる小物もしっかりと準備しましょう。
弔事の装いでは小物も慎み深く控えめなものが望ましいです。
①数珠
数珠は各宗派によって決まりがあります。
上記写真①のような一連のタイプの略式数珠ならどの宗派でも利用できます。
②袱紗
紫の袱紗は慶弔どちらでも使え、便利です。
大人のマナーとして袱紗に香典を包みます。香典を渡す際は、袱紗を折り畳み、その上に香典をのせ、両手で渡します。
③ハンカチ
弔事専用の黒または白の無地のもの。色物のハンカチは控えましょう。
4. 喪服を持っていない場合はどうすればいいの?
喪服を持っていない人や、喪服を持っているものの、突然の訃報で家に帰る時間がなく、出先から直行しなければならない!という方は平服でも構いません。
一般的に平服とは略礼装(略喪服)のことを指します。
なるべく暗い色の服装が望ましいです。
スーツは黒や濃紺など無地のダークカラーで合わせ、男性の場合は白シャツに、ネクタイと靴下は黒で揃え、先方に対して失礼のない服装を心がけましょう。
5. まとめ
お通夜に参列する際、一般には喪服を着用することがマナーになります。
突然の訃報で慌てないためにも、事前にしっかりと準備しておくと安心ですよね。
節目を大切にし、あくまでも故人を偲ぶ場なので、その場にふさわしい服装や持ち物を心がけ、故人に最後のお別れの挨拶を行いましょう。
※ここでは一般的な通夜での服装やマナーをご紹介しました。一部地域や宗派によって異なる場合がございますので予めご了承ください。