平服とは?意味や男性・女性別のマナー・コーデを紹介
2024.03.19
この記事の所要時間:約7分
「平服って普段着のことでしょ?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
あえて礼服と指定されないことから、「平服=カジュアルな服装でもよい」と考えてしまいますが、正しいマナーを意識することで周りに与える印象が変わります。
ここでは、平服を指定されたときのマナーや、シーンごとのおすすめコーディネートをご紹介します。
1.平服とは?
平服(へいふく)とは、言い換えれば「礼服でなくてもよい」という意味です。
決して「普段着でもよい」ということではなく、「フォーマルな服装で来てほしいけど、そこまでかしこまらなくてもよい」という場合に、よく平服が指定されます。
つまり、遊びに行けるようなカジュアルな服装ではなく、フォーマルな場にふさわしいアイテム選びが必要になるということです。
主催者が平服を指定する場合は、ゲストに気を遣わせたくないというあたたかい配慮が込められています。
平服を指定された場合は、その気持ちを汲んだ服装選びを心がけると、主催者側に喜ばれるでしょう。
招待状に「普段着でお越しください」と書かれている場合も、基本的には「平服で行く」と思っておいたほうが安心です。
2.【男女別】平服のマナー
法事、結婚式、カジュアルなパーティーなど、平服にふさわしいアイテムはシーンごとに異なります。
シーンごとの男女別の平服マナーをご紹介します。
2-1.結婚式のようなかしこまったパーティー
まずは、ホテルのようなかしこまった場でおこなわれる結婚式やパーティーでの平服マナーです。
男性の場合は、ブラックスーツほどかしこまりすぎないビジネススーツを着用するのが無難です。
明るい色や光沢素材のネクタイを合わせると、お祝いの席によりふさわしいコーディネートになります。
華やかな場ならではのチーフや蝶ネクタイを合わせるのもおすすめです。
女性の場合は、次のような上品さと華やかさをあわせ持ったアイテムがおすすめです。
- ドレス
- ワンピース
- セットアップ
光沢のある羽織やアクセサリーをプラスすると、より華やかな印象に仕上がります。
シューズは、ドレスやワンピースの色に馴染む色を選ぶと、脚がすらっと長く見えます。
なお、ホワイトは新婦と色が被ってしまうので、結婚式では選ばないほうがよいでしょう。
2-2.カジュアルなパーティー
カフェのような場所でおこなわれるパーティーでは、男女ともに結婚式ほど堅くない、きれいめな服装を意識しましょう。
男性の場合は、フォーマルな印象を保つためにジャケットを羽織るのがおすすめです。
堅くなくてもよいとはいえ、Tシャツやジーンズのようなカジュアルすぎるアイテムは控えましょう。
結婚式では華やかすぎるシルバーのスーツも、カジュアルなシーンでは爽やかに見えます。
女性の場合は、肌の露出に注意してコーディネートを組む意識をもちましょう。
ノースリーブの上からショールを羽織ったり、スカートは膝丈くらいを選んだり工夫すると、露出があっても上品な印象になります。
ヒールの高さは3cmくらいまでにすると、パーティーに適したフォーマルな印象を保てるでしょう。
2-3.法事
法事で「平服」を指定された場合は、ブラックフォーマル以外を選んでも大丈夫です。
男性の場合は、ブラックかダークカラーのスーツがおすすめです。
喪服と比べて自由にアイテムを選べるとはいえ、目立つ柄や華やかな色のスーツは適切ではありません。あくまで法事だということを忘れずに、シーンにふさわしい服装を選びましょう。
女性の場合は、ブラックかダークカラーのスーツやワンピースなどを選びましょう。
足元はブラックのストッキングを着用します。
アクセサリーをつける場合は、喪服と同じようにパールを選ぶのが大人のマナーです。
3.【男女別】平服のコーディネートを紹介
最後に、シーンごとのおすすめコーディネートをご紹介します。
男女別に詳しくご紹介しますので、具体的なコーディネートが思い浮かばない方はぜひ参考にしてみてください。
3-1.結婚式でのかしこまったパーティー
男性
華やかなカラーシャツを使った、結婚式におすすめのフォーマルスタイルです。
落ち着きと華やかさをあわせ持ったネイビーシャツが、ネクタイの存在感をより際立たせています。ベストはリバーシブルのものを選べば、好みやシーンにあわせて使い分けられます。
インナーのシャツ、ベスト、ネクタイを華やかにすると、シンプルなスタイリッシュフォーマルも一気にパーティー仕様になります。
女性
シンプルなワンピースですが、袖のフリルが華やかさを演出し、結婚式やパーティーにふさわしい装いに仕上がっています。
背面にはタックが入っているので、ドレスでありながらゆったりと着こなせます。
爽やかなブルーのドレスに馴染むよう、シューズとバッグには淡いベージュを合わせました。
小物の色味を合わせると、コーディネートに一気にまとまりが生まれます。
3-2.カジュアルなパーティー
男性
さり気ないチェック柄のスーツを使用した、多幸感たっぷりのパーティーコーディネートです。
ブラックではなくグレーのスーツを使うことで、カジュアルなパーティーに適した、ほどよい抜け感を演出しています。
ポイントは、シャツ、ベスト、スーツの色をグレーに統一して、コーディネートにまとまりをもたせているところです。
また、一般的なレギュラーカラーではなくウィングカラーを合わせることで、ビジネス感を払拭しています。カフスやチーフを使ったり、ローファーを使って足首を見せたりしているところも、こなれ感を演出する大切なポイントです。
女性
総レースと鮮やかなイエローで可愛らしさとゴージャスさを兼ね揃えた、女性らしいコーディネートです。
メインのドレスが華やかなぶん、合わせる小物は色味のトーンを抑え、全体のバランスをとっています。
ドレスは首元までしっかり生地があるデザインなので、髪型はアップヘアですっきり見せるのがおすすめです。
自由度が高いカジュアルなパーティーでは、いろいろな場所にアクセサリーをつけたくなるかもしれません。
しかし、平服はあくまでもフォーマルよりの服装なので、アクセサリーはつけすぎないほうがよいでしょう。
3-3.法事
男性
タスマニアウール100%のスーツを使用した、きちんと感のあるブラックフォーマルです。
すっきりした細身のシルエットでスマートかつスタイリッシュな印象を与えます。
ほどよくストレッチ性があるスーツを選べば、座りっぱなしの法事でも快適に着用できるでしょう。
また、高級感のあるブラックスーツは法事だけでなく、ネクタイやシャツなどを華やかなアイテムに変えることで結婚式やパーティーでも使用できます。
シンプルかつ上品なブラックスーツが1着手元にあれば、急な冠婚葬祭の際も安心です。
女性
暑い季節でも上品な着こなしを実現できる、サラッとした着心地が快適なツーピース風ワンピースです。
夏にうれしいウォッシャブル仕様になっているので、法事でたくさん汗をかいても自宅ですぐにケアできます。
繊細に施してあるオリジナルのケミカルレースからは、フォーマルさとほどよいカジュアルさを感じられます。
バッグやシューズもブラックに統一すると、お悔やみの気持ちをきちんと表現できます。
4.まとめ
平服のマナーやコーディネートについて、男女に共通していえるのは、平服はあくまで「フォーマルな服装」だということです。
きれいめなコーディネートを組むことで、主催者のイメージに沿った、そのシーンにふさわしい装いとなるでしょう。
今回ご紹介したコーディネートを参考に、ぜひシーンごとにふさわしい平服を選んでみてください。