【メンズ】チェスターコートとは?選び方や着こなしのポイント
2022.12.12
この記事の所要時間:約7分
ビジネスでもカジュアルシーンでも着回しできるコートが一着あれば便利ですよね。
コートで大人っぽい印象を与えたいのであれば「チェスターコート」がおすすめです。
「着回し抜群」「大人っぽい」「簡単にサマになる」このすべてを一着で満たしてくれます。
今回は、チェスターコートとはどのようなアイテムなのか、チェスターコートの魅力や着こなしポイントなどを具体的なコーディネートとともに解説します。
1. チェスターコートとは
チェスターコートとは、テーラードジャケットと同じように襟の形が特徴的なロングコートです。
襟の形や丈の長さなどからドレスの要素が高いため、フォーマルな印象を与えます。
正式名称は「チェスター・フィールドコート」で、19世紀にチェスター・フィールド伯爵が初めて着たことが由来とされています。
チェスターコートと並ぶ代表的なロングコートに「ステンカラーコート」があります。
チェスターコートとステンカラーコートは襟の形がそれぞれ違います。
チェスターコートはテーラードジャケットのように襟が平たい形をしているのに対して、ステンカラーコートは後ろ襟が高くなっています。
2. チェスターコートの魅力
メンズコートの定番であるチェスターコートには多くの魅力があります。
ここではチェスターコートが人気を集める理由を解説します。
2-1. カラーが豊富
近年のチェスターコートは重厚感がある黒色からポップな明るい色、流行りの中間色まで、多くのカラーが展開されています。
チェックといった柄が入ったアイテムも多いため、好みに合わせて様々なアイテムを選べます。
例えばガンクラブチェックのチェスターコートは、もともとの重厚な雰囲気に加えてこなれ感が漂う便利なアイテムです。
2-2. ビジネス・カジュアルシーンどちらでも着用できる
チェスターコートはフォーマルな印象があるため、これまではビジネスシーンでの着用が主でしたが、ここ数年はカジュアルシーンでも頻繁に着用されています。
ニットにジーンズといったシンプルな服装でも、チェスターコートを着れば引き締まった印象になります。
また、インナーを隠せる丈があるため、サッと羽織るだけでサマになります。
従来の着用シーンの定番であったビジネスシーンでは、重厚感のあるチェスターコートを着るだけでかっちりとした印象を与えられます。
このように、ビジネス、カジュアルどちらのシーンでも着用できるのがチェスターコートの大きな魅力です。
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3. チェスターコートを選ぶときのポイント
ビジネスとカジュアル両方のシーンで着用できるからこそ、チェスターコートは選び方がむずかしいと感じることがあります。
ここでは、ビジネス向けを基本としたチェスターコートの選び方を解説します。
3-1. 体型に合ったサイズを選ぶ
ビジネスシーンで着用するのであれば、堅実な印象を与えられるようジャストサイズを選ぶと無難です。
カジュアルシーンではオーバーサイズが流行しているため、ダボッとした印象のチェスターコートも多く販売されていますが、ビジネスシーンに相応しい清潔感や、すっきりとした印象にはならないため注意しましょう。
3-2. 無地のベーシックな色がおすすめ
チェスターコートの定番色であるブラック・グレー・ベージュを選べば着回しもでき、落ち着きのある印象になります。
カジュアルに着用したい場合は、柄付きや明るい色のチェスターコートでなくても、インナーに着用するアイテムを工夫することでカジュアルな印象を演出できます。
チェスターコートはバリエーション豊かなアイテムであるため、2種類所持してみても着こなしの幅が広がり面白いかもしれません。
3-3. ウール素材が人気
チェスターコートの素材で人気なのは、スーツと同じウール素材です。
ウール素材は保温性と吸湿性に優れているため冬でも暖かく、暖房が効いた電車内や室内などでも蒸れずに着用できます。
光沢があり高級感も出るためビジネスシーンにもおすすめです。
4. チェスターコートを着こなす際のポイント
チェスターコートは羽織るだけでカッコよく見えますが、ここではさらに上手に着こなすためのポイントを解説します。
4-1. 色を多用しない
洋服は基本的に色数が多いほどカジュアルになります。
チェスターコートで大人な雰囲気を保つためには、色数が少ないものを選ぶようにしましょう。
街着のために選ぶのであれば、複数の色が入ったチェスターコートでも問題ありません。
フォーマル度を意識する場合は、ワイシャツやスラックスなどを合わせて、大人っぽさを保ちましょう。
4-2. 細身なアイテムと合わせる
洋服のシルエットの基本は「Iライン」「Aライン」「Yライン」の3つです。
Iラインは全体的にスリムなシルエット、Aラインは上半身が細く下半身が太めのシルエット、Yラインは上半身が太目で下半身が細いシルエットです。
このI・A・Yのシルエットを意識すれば簡単にきれいな着こなしが実現します。
チェスターコートのように面積が大きい服は上半身のボリュームが出るため、細身のアイテムと合わせれば簡単にYラインが作れます。
逆に太めのパンツを組み合わせると、I・A・Yのどのシルエットにもならず野暮ったく見える可能性があるため注意が必要です。
4-3. ビジネスシーンでは襟付きシャツがおすすめ
最近はビジネスシーンでもジャケットの下にTシャツやニットなど襟がない服を着ることがありますが、チェスターコートにはワイシャツやドレスシャツなどの襟付きのシャツがおすすめです。
襟がない服はリラックスした印象で、襟付きの服はかっちりとした印象を与えます。
チェスターコートの重厚な印象と合わせるのであれば、ビジネスシーンでは襟付きシャツがよいでしょう。
5. チェスターコートのおすすめコーディネート
チェスターコートの着こなしのポイントがわかったところで、ここからは具体的なおすすめコーディネートを紹介します。
5-1. チェスターコート×テーラードジャケット
チェスターコート×テーラードジャケットは、今回紹介するなかで最もフォーマル度が高い組み合わせです。
どちらもフォーマルなアイテムのため、ビジネスシーンでの着用にピッタリです。
街中で着る場合はデニムやカットソーなどカジュアルなアイテムと組み合わせてカジュアルダウンするとよいでしょう。
5-2. チェスターコート×セーター
チェスターコートとセーターの組み合わせは、セーターの種類によりますが基本的に落ち着いた上品な印象に仕上がります。
セーターには編み方によって「ハイゲージ」「ミドルゲージ」「ローゲージ」の3種類があります。
ハイゲージは細い糸で密に編み込まれた光沢感のあるセーターで、フォーマル度が高くビジネスシーンに向いています。
ローゲージは太い糸でざっくりと編み込まれた暖かみのあるセーターです。
フォーマル度は低いため、カジュアルシーンでの着用にマッチします。
チェスターコートは襟元に高さがないため、首回りが少し寂しい印象になりがちです。
そんなときはタートルネックのセーターを選ぶと、首元の物寂しさをカバーできます。
5-3. チェスターコート×チノパン
チェスターコートはフォーマルな印象が強いため、コーディネート次第ではカジュアルシーンで着用するとその場の雰囲気とアンマッチになってしまうことがあります。
カジュアルなアイテムを取り入れてフォーマル度のバランスを取るようにしましょう。
簡単にカジュアルダウンするにはチノパンを取り入れるとよいでしょう。
チェスターコートを着たとき、コートの次に露出面積が広いのはパンツです。
カジュアルなチノパンを着用すれば全体的にフォーマル度が下がり、ちょうどよいバランスになります。
フォーマルとカジュアルのアイテムをうまく組み合わせたコーディネートをすれば上級者の着こなしに見えるでしょう。
6. まとめ
サッと羽織るだけでサマになるチェスターコートは、ビジネスでもカジュアルシーンでも着用できる万能コート。
一着は持っておきたい便利なアイテムです。
柄や色の展開も多く、好みに合ったコートを選ぶことができます。
カジュアルシーンで着用する場合はその他のアイテムとのバランスを取りながら、着用シーンに合わせたコーディネートを心がけましょう。