ビジネススーツに合うコートの種類とは?コート選びのコツ
2022.12.22
この記事の所要時間:約7分
秋は、コーディネートの幅が広がるうれしい季節。
特にコート選びは楽しみの1つですが、「コートは種類が多くてどれを選べばよいかわからない」「ビジネス用のコート選びのポイントが知りたい」という方も多くいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、ビジネススーツに合うコートの種類や選び方のポイントを解説します。
コートを上手に選ぶと、より大人らしく洗練された印象を相手に与えることができます。
ぜひ最後までご覧ください。
1. 【メンズ】押さえておくべき定番コート
まずはメンズの定番コートをご紹介します。
1-1. ステンカラーコート
ステンカラーはオンでもオフでも幅広く使えるため、一着持っていると便利なアイテムです。
比翼仕立てでボタンが隠れていること、後ろ襟部分が高くなっていることが特徴です。
シンプルなAラインのコートなので、スーツとあわせて着るとより洗練された印象になります。
1-2. スタンドカラーコート
近年コートでも増えてきているスタンドカラー。
襟が立った洋服のことで、立てた襟が暖かく小顔効果もあります。
近年では定番となりつつあるスタイルでおしゃれさを演出することができます。
こなれた首元を演出できるので一度試してみてはいかがでしょうか。
1-3. トレンチコート
イギリスの陸軍が着ていた防水型のコートがルーツとなっています。
肩ベルトの「エポレット」、胸の当て布「ガンフラップ」、D字の金具「Dカン」が特徴的です。
ビジネスでもカジュアルでも着用できますが、ビジネスシーンでは生地がパリッとして張りがあるものを選びましょう。
張りがない生地だとだらしない印象になることがあります。
カシミヤ混の素材は上質な光沢がありフォーマル度が高いため、オンでもオフでもかっちりとした印象になります。
2. 【レディース】押さえておくべき定番コート
次にレディースの定番コートをご紹介します。
2-1. チェスターコート
チェスターコートの特徴は、襟(ラペル)の部分がテーラードジャケットと同じであることです。
テーラードジャケットはもともと燕尾服のように丈が長くフォーマルな印象のジャケットであるため、丈が長いチェスターコートもフォーマル度の高いアイテムです。
王道のブラックはもちろん、多少明るい色やチェック柄などでカジュアルダウンするのもおすすめです。
2-2. トレンチコート
トレンチコートはもともとイギリス軍の防寒用コートとして作られたものであり、男性的なかっちりとしたイメージがあります。
しかし近年では女性用トレンチコートも定番品として多く発売されています。
女性らしいフワッとした印象を与えますが、着丈が長いトレンチコートはフォーマル度が高くなります。
一方、着丈が短いトレンチコートは少しカジュアルな印象を与えます。
自転車通勤の方は長い着丈だと引っかかってしまう恐れもあるため、ご自身の用途や好みに合わせた着丈のものを選んでみましょう。
2-3. ステンカラーコート
ステンカラーコートはトレンチコートが変化したものとされています。
チェスターコートやトレンチコートと比べるとシンプルで着こなしやすいアイテムです。
色や柄が豊富にあるので自分に合ったものを選びやすいことも特徴ですが、ブラックやネイビーだとビジネススーツと合わせたときに全体的にかっちりし過ぎてしまう可能性があります。
ベージュなどの明るい色か、柄が入ったものを選ぶとよいでしょう。
3. その他のコート
上記でご紹介したコート以外にも、ビジネススーツに合うコートがあります。
今回は以下の2つのコートをご紹介します。
3-1. ダウンコート
寒冷地に住んでいる方や寒さが苦手な方にピッタリのコートです。内側に「ダウン」と呼ばれる水鳥の綿毛と羽の部分の「フェザー」が入っています。
ダウンは綿毛なので支えがないと重さで下に溜まってしまいますが、それを防ぐのが芯のあるフェザーです。
ダウン90%・フェザー10%などの割合で配合されています。
また、ダウンを支えるために一定間隔でパーテーションがあります。
ダウンコートというとモコモコしていてビジネスシーンには不似合いなイメージがあるかもしれませんが、最近はダウンコートでありながらスマートな印象のものも多くあります。
ビジネスシーンではパーテーションがなるべく細かく区切られているものを選ぶとスマートです。
3-2. ダブルコート
フロントボタンが、2列になっているコートです。
「クラシック回帰」が注目を集めていることもあり、ダブルコートを着る方も増えています。
大人っぽさカッコよさ、艶っぽさ、クラシックな印象などを与えます。
4. コートを選ぶときのポイント
では、コートを選ぶ際にはどのようなポイントをチェックすればよいのでしょうか。
4-1. 素材や機能性
素材はコートのフォーマル度に大きく影響しますので、まずチェックしたいポイントの1つです。
カシミヤ混の素材は化学繊維と比べると少し高額になりますが、独特のツヤがあり、とても高級感があります。
ただし、天然繊維を使ったコートは素材が傷まないよう配慮する必要があります。
定期的にブラッシングをして毛並みを整える必要がありますし、雨に濡れるのは厳禁です。
機能性を重視するのであれば、ナイロンやポリウレタンなどのアウトドア製品にも使用されている素材を使ったコートを選ぶとよいでしょう。
それぞれの素材によって防風・防寒・防水など様々な特徴を有しているため、ご自身の好みや用途に合った素材がきっと見つかるかと思います。
4-2. サイズ感
近年、街着のトレンドではオーバーサイズが浸透してきました。
身体に合っていないサイズの場合には、隙間風を通してしまい、思うように防寒できない恐れもあります。
ビジネスだけで使うのであれば身体にフィットしたスマートなシルエットのコートを選びましょう。
4-3. 着丈の長さ
コートの着丈は長いほどフォーマルな印象になります。
反対に短いほどカジュアルな印象を与えますが、基本的にはスーツのジャケットの裾がコートの下から見えていなければ問題ありません。
フォーマル度を考慮しつつ自分好みの丈のコートを購入しましょう。
4-4. 落ち着いたカラー
メンズスタイルの場合、コートの色はブラック・グレー・ネイビー・ベージュが基本です。
この4色にしておけばビジネスシーンでは問題ありません。
レディーススタイルの場合はもう少し明るい色を取り入れてもよいでしょう。
例えばコーラルカラー(サンゴのような色味)寄りを着ると華やかさが増します。
カジュアル感が出過ぎないような色をチョイスすることが重要です。
5. コートの手入れ・保管時の注意点
コートを長持ちさせるには毎日のケアが大切です。
特にウールやカシミヤなどの高級素材はデリケートですので、日頃のケアが消耗具合に大きく影響します。
メンテナンスで気を付けたいのは下記の4点です。
- クセが付かないように肩に厚みのあるハンガーに吊るす
- 毛並みを整えるために着用後はブラッシングする
- 汚れが付きやすい袖口などは濡らした柔らかい布で拭く
- 湿気がたまらないように陰干しする
上記のことを守れば、お気に入りのコートを長く愛用できるでしょう。
6. まとめ
ビジネスシーンで着用できるコートは種類が多いので、どれにしたらよいか迷うこともあるかと思います。
基本的には今回紹介したどの種類のコートでも大丈夫ですが、どのコートを選ぶにしても、身だしなみが整っており清潔感があるうえで、TPOに合った着こなしができているかを必ずチェックしましょう。
質感のよいものや機能性の高いものなど選ぶポイントは多くありますが、統一感のある着こなしをしたりTPOにあった着こなしをすることで、「自信を持てる」「快適に過ごせる」などといったプラス要素が生まれます。
今回の記事を参考に、長く愛用できるお気に入りの一着を見つけてください。