夏のビジネスカジュアルは清潔感が重要!押さえておきたいポイントについて
2022.12.20
この記事の所要時間:約8分
クールビズの普及やテレワークの推進などにより、ビジネスシーンの服装は多様化しています。
特に夏の服装は、上下揃いのスーツよりも「ビジネスカジュアル(オフィスカジュアル)」が定着しつつあります。
しかし、初めてビジネスカジュアルに挑戦する方のなかには、カジュアルとのバランスに悩む方も多いようです。
そこで今回は、夏のビジネスカジュアルに必要な清潔感を演出する方法と、各アイテムの選び方、コーディネート例を解説します。
1. 夏のビジネスカジュアルは清潔感が重要
夏は暑さにより、乱雑に腕まくりをしたり、ネクタイ周りが乱れていたりと、清潔感が損なわれてしまうことが多々あります。
特にビジネスシーンでの服装の乱れは相手へ与える印象が良くないため、夏の暑い季節であっても清潔感のある服装が求められます。
そのため、清潔感のあるビジネスカジュアルを心がければ、相手に好印象を与えることはもちろん、その後の関係性を良好にすることができるかもしれません。
2. 各アイテムを選ぶ時のポイント
ここからは、ビジネスカジュアルにおいて清潔感を感じさせるためにどのようなアイテムを選べばよいのかご紹介します。
2-1. ジャケット
ジャケットはダークトーンの無地が基本ですが、夏のビジネスカジュアルではグレーやネイビーを選ぶことで爽やかさを演出できます。
また、フォーマルな場面でも使われるチェック柄も周りと差別化できるためおすすめです。
夏にジャケットを着用していると少し暑苦しくも見えますが、通気性が高く軽い質感の生地を選択すれば、清涼感と清潔感を印象付けることができるでしょう。
2-2. トップス
ビジネスカジュアルであっても、ジャケットの下に着るトップスはやはりワイシャツがおすすめです。
夏はネクタイを締めないことも多いため、ノーネクタイでも襟が崩れない「ホリゾンタルカラー」や「ボタンダウン」を選びましょう。
また、夏という季節感に合わせ、さわやかな色のシャツを選ぶことがおすすめです。
カットソーやポロシャツを着る場合は、無地のホワイトやブラックを選ぶことでフォーマル度を保つことができます。
昨今人気のポロシャツについては、「台えり」と呼ばれるえりの下を支える台となるえりがあるものがよりビジネスにふさわしいとされています。
また、カジュアル過ぎないように、重ね着できるカーディガンやジャケットも用意してあると安心です。
2-3. スラックス
スラックスは、ジャケットと色味の違う淡い色のものを選ぶのがポイントです。
ジャケットやネクタイを寒色系で合わせればさわやかなイメージを演出できます。
また、通気性のよい素材や接触冷感素材などを選ぶのも快適に過ごすポイントです。
2-4. シューズ
シューズもコーディネートの印象を左右する重要なポイントとなります。
定番の革のビジネスシューズは、シャープな印象のブラックだけでなく、軽さを感じさせるようなブラウンにも目を向けてみましょう。
また、よりカジュアルに見せたい際にはきれいめかつ、爽快感のあるローファーを選ぶこともよいでしょう。
スニーカーを履く場合は、カジュアルになりすぎないよう革製のスニーカーや細いフォルムのスニーカーを選びましょう。
3. ビジネスカジュアルで押さえておきたいポイント
ビジネスカジュアルが定番になりつつあるとはいえ、あまり崩し過ぎると相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
ここからはある程度フォーマルに見せるために押さえておきたいポイントについてご紹介します。
3-1. カラー
スーツでよく使われるブラック・グレー・ネイビーのようなダークトーンは、落ち着きやおごそかな印象を与えます。
ただし、夏のビジネスカジュアルではブラックを重々しく感じる方もいるため、明度の高いグレーかネイビーを選ぶのがベターでしょう。
ただし、ひと口にグレーやネイビーといってもトーンはさまざまです。
明るすぎるものを選んでしまうとカジュアル感が増してしまうので、他のアイテムとのバランスを見ながら違和感のないトーンを選ぶようにしましょう。
3-2. 素材
素材でチェックするべきポイントは適度なハリやしなやかさがあるか、しわが目立ちにくいかどうかなどです。
天然素材のウールは独特なハリやしなやかさがあり、シルクは美しい光沢があるためそれぞれフォーマル度を上げてくれます。
また、天然素材に対して化学繊維というものもあります。
現代の化学繊維は天然繊維に近い質感を再現できているものも多く、多くの服で使用されています。
ただし、ナイロン素材などのツヤ感やシワはカジュアル感を与えることが多く、フォーマル度を下げてしまう可能性があるため、注意しましょう。
3-3. 露出度合い
靴とスラックスの間からくるぶしが見える裾丈や、腕まくりをする程度であれば爽快さが出て涼しげな印象になります。
しかし、暑いからといってあまりに露出が多くなってしまうと清潔感がなくなり、途端にだらしない印象となってしまうため注意が必要です。
4. 夏のビジネスカジュアルで注意すべき点
薄着になることや汗を多くかくことで、何かと気になるポイントが増えてしまう夏場のファッション。
周囲に不快感を与えてしまうことがないよう、以下の2つケースには特に注意する必要があります。
4-1. 汗染みが目立っている
夏場の汗染みは非常に気になりますし、周囲から見ても決して印象のよいものではありません。
汗染みを避けたい場合は通気性や肌離れのよい肌着を試してみましょう。
通気性の悪い肌着だと汗が蒸発せずに肌とシャツの間に残ってしまい、それが汗染みとなります。
通気性のよい肌着であれば汗をかいてもすぐに乾くため汗染みになりにくく、比較的快適に過ごすことができます。
4-2. インナーが透けている
夏はジャケットを脱ぐ機会が多いため、ワイシャツの下のインナーが透けてしまう場合もあるでしょう。
その場合は肌に近いベージュ系のインナーを選ぶことをおすすめします。
また、接触冷感素材で通気性が高いベージュ系のインナーもあるため、汗染み対策とインナー透け対策を両立できます。
5. 夏のビジネスカジュアルコーデ例
ここまでご紹介したポイントを踏まえつつ、夏のビジネスカジュアルコーデ例を3つピックアップしました。
どのような服装が自分にフィットするか、ぜひイメージしてみてください。
5-1. カジュアルジャケット×カジュアルパンツ
カジュアルジャケット×カジュアルパンツの組み合わせはクールビズの定番スタイルです。
上下ともにカジュアルな素材を使っているので堅苦しくなく、軽やかな印象を与えることができます。
ただし、ビジネスシーンではカジュアルすぎると感じる方もいるため、フォーマル感をもたせるためにレザーシューズやセンタープレスの入ったパンツを着用するのがおすすめです。
5-2. テーラードジャケット×スラックス
先ほど紹介したカジュアルジャケット×カジュアルパンツの組み合わせに似たスタイルに見えるかもしれませんが、さらにフォーマル寄りのコーディネートです。
テーラードジャケットには上品な艶があるものも多く、フォーマル度を上げてくれます。会議や商談があるときにおすすめのスタイルです。
5-3. ポロシャツ×カジュアルパンツ
ワイシャツではなくポロシャツを着用するビジネスパーソンもいらっしゃいます。
ポロシャツ×カジュアルパンツの組み合わせは、今回ご紹介したなかで最もカジュアル寄りのコーディネートです。
「ポロシャツは着たいけどカジュアル過ぎるコーディネートは避けたい」という方は、上下ともにネイビーなどのダークトーンにして、レザーシューズを履けばフォーマル度を上げることができます。
6. まとめ
今回はアイテム選びのポイントと、ビジネスカジュアルで押さえておきたいポイントについて解説しました。
これまで上下揃いのスーツしか着てこなかった方も、新たな挑戦としてビジネスカジュアルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
清潔感のある服装を心がけ、コーディネートを楽しみましょう。