ジャケットの着丈の測り方・目安や理想の長さ、調整方法を紹介
2023.10.30
この記事の所要時間:約8分
ジャケットを着用したときにイメージと違うと感じる場合、着丈が合っていないことが考えられます。
ジャケットの長さには用途やシーンによって適切な長さがあり、その長さに見合っていないことで、イメージと違って見えてしまう可能性があります。
ここでは、ジャケットの着丈の測り方や理想の長さ、長さの調整方法などをご紹介します。
1.ジャケットの着丈と測り方
着丈とは、背中側の首の付け根から裾までを測った縦の長さを指します。
ジャケットの場合、襟の部分は含まず、襟のつけ根から裾の一番下までを直線で測った長さが着丈となります。
まずは、一般的な平置きでの測り方と、ヌード寸法の測り方を解説します。
以下の記事では、着丈についてより詳しく解説しています。
1-1.一般的な測り方
着丈の一般的な測り方は、ジャケットにメジャーを当てて服自体の長さを測る方法です。
平らな場所にジャケットを広げ、平置きの状態にして採寸します。
このとき、しわを伸ばして整えておくのが正しく測るポイントです。
着丈はジャケットの背面で測ります。
後ろの襟のつけ根の中央(バックネックポイント)にメジャーの目盛りを合わせ、裾までの長さを真っすぐ採寸しましょう。
背中の中心の縫い目に沿ってメジャーを沿わせると、垂直に測りやすくなります。
裾がカーブしたデザインの場合、裾丈が最も長くなる点を計測します。
1-2.ヌード寸の測り方
ヌード寸法とは、服ではなく着用者自身の身体の寸法を指します。
家族や友人などに協力してもらうと採寸しやすくおすすめです。
ジャケットのヌード寸法は、首の後ろの中心にメジャーを当て、希望の位置まで背骨に沿って垂直に計測します。
測り始めは、頭を下に向けたときに首の後ろに出る骨を基準にするとわかりやすいでしょう。
測り終わりの裾の場所は、あらかじめ決めた理想の位置に合わせておくと、アイテムのサイズと比較して着用イメージが湧きやすくなります。
また、裸に近い状態かジャストサイズのシャツを着用し、背筋を伸ばして採寸するのも、正確なヌード寸法を測る方法の1つです。
2.ジャケットの着丈の理想と長さ別の印象
着丈の長さは、後ろ姿の印象を左右する重要なポイントです。
着丈にこだわれば、ジャケットをバランスよく着こなせます。
ジャケットの着丈の選び方と長さが与える印象について、1つずつ見ていきましょう。
2-1.適正着丈の計算方法・理想の長さ
ジャケットの理想の着丈は、お尻を隠しきらない程度の長さです。
ヒップラインが少し見える位置を目安にしましょう。
他にバランスのよい着丈として、バックネックポイントからパンツの裾までの中央の位置にするという目安もあります。
また、以下の計算式を用いた着丈の算出方法も参考になります。
(身長-25)÷2-1=着丈
例えば、身長170cmの肩の場合、
(170-25)÷2-1=71.5cm
となり、着丈の目安は71.5cmと算出できます。
ただし、最適な着丈は一人ひとりの体型やバランスによって変わります。
ご紹介した目安を参考に、試着やプロとの相談を取り入れながら決めましょう。
2-2.着丈が長い場合の印象
着丈が長いと、見た目の重さが出て、重厚感や貫禄を感じさせます。
見る方に落ち着いた印象や信頼感を与えるのが特徴です。
どっしりとした雰囲気があるため、社会的地位の高い方や役職者が着用すると説得力が増し、頼りがいのある人格を強調できます。
また、着丈が長いとフォーマルな印象が強まり、商談や式典にもふさわしい品格が備わります。
ただし、長すぎる着丈はだらしない印象になるため注意が必要です。
ビジネスシーンでは、身幅や裄丈などが全体的に大きめで絞りのないスーツの場合、野暮ったく見える可能性もあります。
長めの着丈を選ぶ際はシルエットを細めにするとバランスよく着用できるでしょう。
2-3.着丈が短い場合の印象
短い着丈の場合、脚が長く見えてスマートな印象になります。
コンパクトなシルエットが若々しく、アクティブなエネルギーを感じるでしょう。
着丈が短いほどカジュアルさが増すため、オフィスカジュアルで着用するのもおすすめです。
フレッシュなビジネスパーソンはもちろん、職場で立場の高い方がフレンドリーな雰囲気を作りたいときにも活用できます。
ただし、あまりに短い着丈はカジュアルな印象が強くなりすぎるため、かしこまった場所や信頼感を与えたいビジネスシーンには向きません。
また、最適なバランスは体型によって異なります。
3.ジャケットの着丈は調整できる?おすすめの方法を紹介
服のサイズを調整したい場合、部分的に調整する方法もありますが、あまりおすすめできません。既製品のジャケットの着丈に手を加えると、全体のバランスが崩れてしまうためです。
既製品のジャケットで着丈が合わない場合の対策方法としては、以下のふたつが挙げられます。
3-1.自分に合った着丈でオーダーする
1つ目は、はじめから自分に合った着丈でオーダーする方法です。
オーダーでは、一人ひとりの体型と好みに合った着丈のジャケットが作れます。
自分の身体をもとにすることで、着丈を含めたすべてのサイズを最適なバランスで仕立てられます。
既製品のジャケットで着丈が合わないと感じる方は、ぜひオーダーを選択肢に入れてみましょう。
3-2.既製品のジャケットを調整する
2つ目は、シルエットが崩れることを理解したうえで調整する方法です。
ただし、既製品のジャケットは、サイズ表に対応する体型に合わせてすべての丈が最適なバランスになるよう調整されているため、部分的に長さを変更すると全体のバランスが崩れ、ジャケット自体の魅力が損なわれてしまいます。
着丈のサイズ直しにかかる料金は、裾のデザインやベントの種類、裏地の有無によって変動します。裾のデザインがカーブしているものは直線のものに比べて料金が高く、裏地ありのジャケットは裏地なしのものと比較して高い料金となるのが一般的です。
ジャケットの着丈を短くする場合の費用相場は3,000~8,000円ですが、店舗によって異なります。
3-3.着丈を手軽に調整したいならパターンオーダーがおすすめ
このように、既製品のジャケットは着丈の調整に費用や手間がかかるうえ、シルエットも崩れてしまうデメリットがあります。
せっかくお金をかけて直しても、シルエットが崩れていることでよくない印象を持たれては本末転倒です。
それなら既製品を購入して直すよりも、はじめからオーダーメイドを選択したほうがよい場合もあるでしょう。
オーダースーツには、オーダー方法によっていくつかの種類があります。既製品のスーツと比較しながら好みの着丈に調整したい場合は、パターンオーダーがおすすめです。
『洋服の青山』が展開するオーダースーツサービス「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、自分の身体に合わせて調整したスーツを、既製品とほぼ変わらない価格で仕立てることができます。
生地や仕立てにオプションも加えられるため、好みのデザインにカスタマイズ可能です。
オーダースーツの相場を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
4.ジャケットを購入するなら洋服の青山
『洋服の青山』では、パターンオーダー以外にも既製品も豊富に取り揃えています。
大手販売店が自信をもって厳選したアイテムです。ぜひ参考にしてください。
4-1.メンズジャケット
ビジネスシーンからカジュアルまで、多彩なデザインを揃えています。
充実した機能を持ちながらお求めやすい価格設定のゼロプレッシャー、イタリアンクラシコをベースにした『洋服の青山』のハイエンドブランドHILTON、ビジネスからタウンユースまで幅広いコーディネートが可能なACTIBIZなど、ライフスタイルに合わせて選べるブランドを展開しています。
オンラインストアでは、プレミアム、スタイリッシュ、スタンダードのカテゴリやキーワードから絞り込みできるため、イメージに合ったジャケットが探せます。
4-2.レディースジャケット
セットアップでも単品でも着用可能なスーツや、フォーマルにも対応可能なジャケットなど、着回しやすいアイテムをご用意しています。
ビジネスの基本であるテーラードや学校行事に便利なノーカラー、トレンド感たっぷりのダブルブレストなど、デザインも豊富です。
セットアップのボトムにはパンツとスカートの2タイプがあるため、着こなしの幅が広がります。
ウォッシャブルやストレッチなど生地の機能にこだわったものもあり、お好みに合わせて選べるバリエーションが魅力です。
5.まとめ
ジャケットの着丈は、後ろ姿の印象に大きな影響を与えます。
裾からヒップラインが少し見えるくらいの長さを基準に、一人ひとりの体型に合わせた最適な長さを選ぶことが大切です。
自分に合った着丈のジャケットが見つからないときは、オーダーメイドで仕立てるのもよい方法です。
理想の着丈を知り、今まで以上におしゃれにジャケットを着こなしましょう。