【メンズ】オフィスカジュアルのルールと年代別おすすめコーデ
2023.04.20
この記事の所要時間:約11分
近年オフィスカジュアル化を推奨する企業が増えています。
会社から「オフィスカジュアルOK」と言われ、どのあたりまでがドレスコードとして許されるのか?と迷うところですね。
オフィスカジュアルのポイントとして下記の条件が挙げられます。
1.会社が認める働きやすい服装であるか?
2.周りに不快感を与えない服装であるか?
この2つのポイントを中心に、男性向けオフィスカジュアルコーデのドレスコードを考えてみましょう。
1. オフィスカジュアルとは
オフィスカジュアルとは「カジュアル要素を取り入れたビジネスファッション」です。
来客などで社外の方と顔を合わせる際、失礼に当たらない最低限の礼儀をふまえた服装を指します。
相手に安心感や清潔感を与えるような装いを心がけるのが理想です。
あくまでも仕事着であることを意識しましょう。
1-1. オフィスでのカジュアルな服装について
クールビズ・ウォームビズなどの導入もあり、従来の「スーツでの執務」から、「ノータイ」「カジュアル推奨」などがされるようになり、オフィスのカジュアル化も進みました。
オフィスカジュアルといっても職務上お客様対応がある職場と、終日外来者に接することがない職場では、ドレスコードが変わります。
クールビズについて知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
▶【クールビズの服装・マナーについて】年代別おすすめコーデ
1-2. オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違い
オフィスカジュアルと似た言葉でビジネスカジュアルがあります。
明確な違いの定義はなく、どちらも同じようなシーン、意味合いで使われます。
ビジネスカジュアル
=外来のお客様対応がある職場向き
カジュアル化を推奨しているとはいえ、まだまだ「スーツ」が正装であることには変わりありません。
スーツほどではないけれど、ビジネスカジュアルはスーツに準ずるもの。
ジャケットを着て外出着として使えることが条件になります。
社内でお客様や取引先との対応を行う場合や、時には外出して初めてのお客様にお会いすることになった時に、相手に不快感を与えるような服装はNG。
襟付きトップスにジャケット+パンツスタイルなど、シンプルなデザインを心がけましょう。
オフィスカジュアル
=外来のお客様対応がなく、会社が認める働きやすい服装
オフィスカジュアルでは、終日オフィスで過ごす職種であれば普段着に近い服装での執務も許されていますが、同じ職場で働くスタッフに不快感を持たれないよう「清潔感」が大切。
周りから浮いてしまうような服装は避けましょう。
2. オフィスカジュアルのルールについて
フォーマル度とカジュアル度のバランスが難しいビジネスファッション。
同じ職場で働くスタッフに不快感を与えないオフィスカジュアルのポイントを解説します。
2-1. 「清潔感」を意識する
どのような服装であっても、ビジネスシーンでは清潔感が欠かせません。
ワイシャツを着るのであれば、
- シワを残さない
- ボタンを開けすぎない
- 肌着を透けさせない
などに気をつけましょう。サイズが合った服を着ることも大切です。
2-2. カラーバランスを意識する
彩度・明度が高いカラーは華やかさがあり、目立ちやすく、ビジネスシーンでは馴染みにくいことが多いです。
かっちりと見せたい場合、ブラック・グレー・ネイビーのようなカラーをコーディネートのメインカラーとすることでフォーマル度が上がります。
また、目立つ色の面積を小さくするとアクセントとして際立ち、落ち着きのなかに個性を感じさせることができます。
2-3. 素材によるカジュアル感の違いを意識する
まず大きく分けて服に使用する生地は、天然繊維と化学繊維に分類されます。
天然繊維の中でもウールやシルクはかっちりとした印象でコットンの方がカジュアルな印象になります。
また、スポーツウェアなどのナイロン素材はカジュアルな印象を与えることが多いです。
同じようなデザインでも素材が異なることでフォーマル度とカジュアル度が変わります。
しかし、シャツはビジネスシーンで定番であり、綿100%でも形状記憶加工を施されているものもあるので、マットな表面感からもフォーマル度は高いといえます。
2-4. パンツの丈を調整する
パンツの裾にたるみができてしまっていると、だらしない印象を見る人に与えてしまう可能性があります。
パンツを購入するときは必ずパンツの丈を調整するようにしましょう。
2-5. デニムやTシャツはOK?
一般的にはデニムジーパンなどは「作業着」の部類に入るので、オフィスには不向きとされています。
ただし職場でジーンズOKとなっている場合は、ダメージジーンズなどを避け、取引先や社内で不快に思われない程度の清潔感がある服装で有れば良いとされています。
Tシャツについては、こちらも清潔感を大切に。
カットソー・Tシャツも襟元が伸びているなどのダメージがなく、オフィスに違和感のない服装を心掛けましょう。
3. オフィスカジュアルで押さえておきたい各アイテムの選び方
ここでは、オフィスカジュアルとしてマストなアイテムとその選び方をご紹介します。
3-1. ジャケット
ウール素材のジャケットか、ポリエステルやコットン素材のカジュアルジャケットかで見た目の印象は変わります。
また、色についても、基本的には、ブラックやネイビーのダーク色からライトグレーやベージュなど明るくなるにつれてカジュアル度は増していきます。
サイズはジャストサイズを選ぶとカッコよく着こなせるでしょう。
3-2. インナー
インナーは下記の順番でフォーマルからカジュアルへと変化します。
- ホワイトのシャツ
- 色柄付きのシャツ
- ポロシャツ
- カットソー(Tシャツ)
※素材のツヤがあるなしでも多少変化します。
インナーは、ジャケットやパンツとのバランスでコーディネートを考えることが大切です。
柄の入ったカジュアルジャケットを着るならインナーはフォーマルにする、パンツがダークトーンでフォーマル度が高ければインナーは色のついたポロシャツや明度の高いシャツを着るなど、バランスを取りましょう。
3-3. パンツ
パンツはスラックスかチノパンが基本です。
この2つであれば、多少カラーが入っていてもカジュアル過ぎることはないでしょう。
パンツの丈は立ち上がった際に靴下が見えない長さが基本ですが、最近ではくるぶしが出る長さのアンクルパンツも多くなっています。
裾丈が短くなるとカジュアルな印象となり、春夏に着ることで涼しげな印象を与えることができます。
3-4. シューズ
靴もコーデのポイントになります。
ジャケット+パンツスタイルなら、レースアップシューズ(靴ひもで甲の部分を締めた靴)がおすすめ。
ポロシャツなどのカジュアルスタイルならローファーがおすすめです。
靴のカラーはベルトのカラーと合わせましょう。
スニーカーでの通勤や執務について、許されている職場もあります。
近年はスーツに合うような革製のデザインスニーカーもあるので、服装にあったスニーカーを選びましょう。
カジュアルといっても場をわきまえた靴選びが必要です。
革靴の種類について知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
▶【革靴の種類】基本のデザインとシーン別革靴の選び方
4. スタイル別のおすすめコーデ例
では、スタイル別のオフィスカジュアルおすすめコーデをご紹介しましょう。
これらをベースに自分らしさも加えながら毎日のコーデを考えてみてください。
4-1. スーツスタイル
ビジネスの基本であるスーツスタイルですが、オフィスカジュアルでは色やアイテムを変えてみましょう。
スーツをグリーンやベージュなど明るめの色にする、靴をスニーカーにする、インナーをTシャツやポロシャツにするといった方法があります。
4-2. ジャケパンスタイル
ジャケパンスタイルとは、スーツのように上下を揃えるのではなくジャケットとパンツを違う組み合わせにすることです。
スーツと比べてカジュアル度が上がり、色の組み合わせも豊富になるので、様々な印象を演出できます。
ネクタイの有無、ジャケットとパンツの色、素材などの組み合わせなど、バリエーションは無数にあります。
4-3. ノンジャケットスタイル
ジャケットを着るか着ないかでフォーマル度は大きく変わりますが、特に夏の暑い時期はフォーマル度を保つために仕方なくジャケットを着るという方も多いでしょう。
そんなときはダークトーンのワイシャツやパンツを着用すれば、ある程度フォーマルな印象を維持することが可能です。
また、カジュアルにしたい場合はカットソーを着ることで一気にカジュアルな印象に変えることができます。
フォーマルにもカジュアルにも変化させやすいのがノンジャケットスタイルといえるでしょう。
4-4. テレワークスタイル
WEB会議がある場合
WEB会議などで職場の人と話す場合は、テレワークといってもある程度のフォーマル度が必要です。
ワイシャツやポロシャツなどでカメラに映る上半身はフォーマルに見せて、パンツはゆったりしたサイズで着心地がいい素材を選べば快適に仕事ができます。
WEB会議がない場合
WEB会議などで仕事関係の人と顔を合わせることがない場合は、リラックスできる服装で臨みましょう。
また、急なWEB会議があってもジャケットを羽織ればコーディネートが完成するトップスを選びましょう。
4-5. クールビズスタイル
オフィスカジュアルでのクールビズはカジュアルになりすぎてしまう場合が多いので注意しましょう。
例えば、ポロシャツにベージュなどの明るい色のパンツを組み合わせるとカジュアルに寄り過ぎてしまいます。
そんなときにはブラックの革靴を履けばフォーマル度のバランスが取れます。
すべてカジュアルにしてしまうとプライベートとの区別がつかなくなるので、どこかに一つはフォーマルなアイテムを入れるようにしましょう。
5. 年代別のオフィスカジュアルコーデ例
ここからは年代別オフィスカジュアルのコーディネート例をご紹介します。
5-1. フレッシャーズ(新入社員~入社2年目)
会社から指定が無ければ、入社間もない時期や研修中はスーツでもOK。
職場の雰囲気や先輩の服装を見ながら、徐々にカジュアルダウンしていく方が無難と思われます。
カジュアルOKと言われても、学生時代の延長はNG。
あくまでも仕事着を意識しましょう。
コーデのポイント
入社間もないときには、下記の点を注意すると悪目立ちなくオフィスカジュアルにシフトできます。
春夏:ジャケットを脱いでも見苦しくないシャツなどをセレクト。
- 襟付きのポロシャツやスキッパーシャツ
- カラーシャツやボタンダウンシャツなど
秋冬:オフィスによってはウォームビズを推奨することもあるので、先輩コーデを参照したり、同僚などに相談すると◎
- スーツからジャケット&パンツスタイルに変える
- ジャケットやパンツなどのカラーは、ネイビーやグレーなど、悪目立ちしないような色が無難
5-2. アラサー(入社3年目~30代前半)
入社3年目からアラサー世代になると、オフィスの雰囲気もだんだんわかり始めます。
アラサー男性の服装は、社会人としてのマナーやセンスを問われるようになり、また、身に着けているもので、経済力を推し量られることも。
安っぽい服装や、逆に値段の高いもの・ブランド物を選ぶより、生地の素材などに着目して「質の良いもの」を選びましょう。
クールビズ記事でも取り上げましたが、フレッシャーのお手本になるような「おしゃれな先輩コーデ」を心がけましょう。
コーデのポイント
春夏:ジャケットを脱いでも見苦しくないシャツなどをセレクト。
秋冬:オフィスによってはウォームビズを推奨することもあるので、ニットなどを使い、ラフに見えながらきちんと感を出すコーデがおすすめ。
5-3. アラフォー(30代後半~40代)
クールビズ同様、アラフォー世代は立場的にも管理職が増えてきます。
社内だけではなく社外との関係性もあるので、砕けすぎず場をわきまえた服装を求められます。
40代以降は立場によってはジャケット+革靴での対応を、急に求められることもあります。
いつでも柔軟に対応できるように、オフィスカジュアルの中に端正さも持たせましょう。
コーデのポイント
春夏:服を選ぶ際に「質感の良いもの」をセレクト。シャツも品質やシックな色味の上品なものを選びましょう。
秋冬:オフィスによってはウォームビズを推奨することもあるので、材質の良いニットなどでこなれた印象にしましょう。
6. まとめ
カジュアルな服装で執務を行う際、周りとのバランスを考えましょう。
奇抜な服装など、悪目立ちするようにならないように注意を!
職場の中で仕事しやすい雰囲気であることも重要です。
おしゃれを楽しみながら働きやすい服装で、仕事の効率を上げられるといいですね。