チノパンとは?デニムパンツやスラックスとの違いや選び方のポイント

2022.12.12

ビジネス

チノパンとは?デニムパンツやスラックスとの違いや選び方のポイント

この記事の所要時間:約6分

デニムパンツやスラックスと並ぶメンズの定番パンツにチノパンがあります。

しかし、ひと口にチノパンといってもさまざまなシルエットやカラーがあります。

チノパンがどのようなパンツなのか、その定義ご存じない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、チノパンの特徴や選び方などをコーディネートの例を交えながら解説します。

1. チノパン(チノ・パンツ)とは

チノパンの正式名称は「チノ・パンツ」です。

「チノクロス」という厚手の綿の生地を使用したパンツの総称を指します。

チノパンの起源は19世紀中頃、インド駐留のイギリス軍に軍服として使われました。夏場の軍服は白色でしたが、汚れが目立つことを嫌った軍人が土を使って色を付けました。

その色を「カーキ」と呼んだことが現在のカーキ色の始まりです。

チノパンはデニムパンツよりフォーマル、かつスラックスよりカジュアルなアイテムで、コーディネート次第で大人っぽくもカジュアルにも見せられる便利なパンツです。

チノパンとは
参考:チノパンの記事(チノ・クロス)

1-1. デニムパンツやスラックスとの違い

デニムパンツやスラックスとの違い

チノパンはフォーマル度を簡単に調整できます。

ジャケットやワイシャツと組み合わせればフォーマルに、カットソーと合わせればカジュアルなコーディネートに仕上がります。

そのため、レストランでのデートや友達とのアウトドアなど、幅広いシーンで着用可能です。

また、シルエットの豊富さもチノパンの魅力です。

チノクロスを使用したパンツの総称なので、シルエットにはさまざまなバリエーションがあります。

例えば、テーパードやセンタープレス入りならスラックスのようにフォーマルな着こなしができます。

反対にワイドシルエットや明るい色のものであれば、デニムパンツのようにカジュアルな要素が強くなります。

このように、ビジネスシーンやカジュアルシーンなど使用環境に合わせて豊富な種類から選べるのもチノパンの魅力です。

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2. チノパンをビジネスシーンで着用してもOK?

チノパンをビジネスシーンで着用してもOK?

チノパンというとプライベートで着用する印象が強いですが、ビジネスシーンで着用しても問題ありません

以前は、チノパンはビジネスシーンであまり着用されませんでした。

しかし、クールビズやビジネスカジュアルの浸透により、スラックスよりも軽やかな印象を与えるチノパンが好まれるようになりました。

ビジネスシーンでチノパンを着用する場合は、カジュアルになり過ぎないように注意が必要です。

例えば、カジュアルな要素が強いカットソーやスニーカーにチノパンを合わせてしまうと、ビジネスにはふさわしくない印象になる可能性があります。

ビジネスシーンでチノパンを着る際には、フォーマル度が低くなりすぎないようにワイシャツやジャケットなどを合わせるようにしましょう。

3. チノパンを選ぶときのポイント

プライベートでもフォーマルでも活躍するチノパンですが、以下のポイントに気つけて選べばさらにカッコよく着こなすことができます。

3-1. 初めてのチノパンならベージュがおすすめ

初めてのチノパンならベージュがおすすめ

チノパンのカラーにはブラックをはじめとした暗めの色からベージュやホワイトなどの明るい色まで豊富なバリエーションがあります。

選択肢が多くて迷ってしまいますが、初めてチノパンを購入するのであれば「ベージュ」がおすすめです。

チノパンといえばカーキのイメージがありますが、カーキは他の色とのバランスがむずかしい色です。

明るくて他の色とも合わせやすいベージュならコーディネートに加えやすいでしょう。

3-2. センタープレスの有無で選ぶ

「センタープレス」とは、スラックスの中心に入っているラインです。

チノパンにはセンタープレスが入っているものとそうでないものがあります。

センタープレスが入るとフォーマル度が上がり、大人っぽい印象になります。

自分がどのようなコーディネートをしたいのかイメージしたうえでセンタープレスの有無を選ぶとよいでしょう。

センタープレスの有無で選ぶ
参考:センタープレスのあるパンツ

3-3. ビジネスシーンなら細身シルエット

チノパンの太さは、スキニーのような極細シルエットから超ワイドシルエットまでさまざまです。

極端な太さや細さのチノパンはビジネスシーンには合いません。

スラックスのようなほどよく細身なシルエットを選びましょう。

3-4. くるぶしくらいの丈を選ぶ

くるぶしくらいの丈を選ぶ

ライトな印象を与えられるチノパンは、くるぶし丈を選ぶと足元がすっきりした印象を与えます。

カジュアルシーンはもちろん、近年はビジネスシーンでもくるぶし丈のパンツを選ぶ方が増えています。スラックスは基本的にくるぶしが隠れるように作られているため、くるぶし丈のチノパンを着用すれば他の方と差別化ができるでしょう。

3-5. テーラードジャケットや革靴と合わせる

テーラードジャケットや革靴と合わせる

チノパンをテーラードジャケットや革靴と合わせると、ちょうどよいフォーマル度で洗練された印象を与えられます。

チノパンとテーラードジャケットでショッピングに行くのであれば、シューズはスニーカーでカジュアルダウンするとコーディネートに変化をつけられます。

4.チノパンのおすすめコーディネート

チノパンの選び方がわかったところで、ここからは具体的なコーディネートをご紹介します。

※洋服の青山では、スラックスとの違いを分かりやすくするため、チノパンを「カジュアルパンツ」として展開しています。

4-1. ベージュチノパン×カジュアル

ベージュチノパン×カジュアル

ベージュのチノパンをカジュアルにまとめたコーディネートです。

ベージュのチノパンと同系色であるブラウンのスニーカーを履いているため脚長効果が期待できます。

トップスには光沢のないホワイトのカジュアルシャツを。全体的に軽い色になるため、春先頃の暖かくなってきた季節にピッタリです。

ワイシャツの袖をまくれば爽やかな色気も出るため、着こなしのワンポイントとしておすすめです。

4-2. ベージュチノパン×ビジネスカジュアル

ベージュチノパン×ビジネスカジュアル

2つ目は、ベージュのチノパンをビジネスカジュアルに仕立てたコーディネートです。

最初のコーディネートとは異なり、ジャケットを着用することで一気にフォーマル度が上がる一方、ホワイトのジャケットと大人っぽいブラウンのTシャツを合わせることで、ほどよくカジュアルな印象を与えられます。

比較的制約の少ないビジネスカジュアルを採用している会社の服装に最適です。

4-3. ホワイトチノパン×ビジネスカジュアル

ホワイトチノパン×ビジネスカジュアル

最後に紹介するのは、洗練された大人のビジネスカジュアルです。

ブラック×ホワイト基調としたツートンカラーで色数が少なく、大人っぽい印象になります。

靴は革靴ではありませんが、ブラックのスリムなシルエットで十分にフォーマル度があります。

爽やかさがありながらも大人の雰囲気を放つ絶妙なコーディネートです。

5. まとめ

チノパンはフォーマルにもカジュアルにも着こなせる便利なアイテムです。

カラー展開やシルエットも豊富なため、好みの一着がきっと見つかるでしょう。

ビジネスシーンで着用する場合は、合わせるアイテムによって印象がフォーマルにもカジュアルにも変わるため、フォーマル度を落としすぎないように注意しましょう。

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