【レディース】カットソーとは?Tシャツやブラウスとの違いについて
2022.12.12
この記事の所要時間:約7分
よく目にする「カットソー」の文字。
しかし、あらためて「どのような洋服をカットソーと呼ぶのか」と聞かれると、ちゃんと理解できていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カットソーの種類や選ぶ際のポイントなどについて徹底解説します。
混同されやすいTシャツやブラウスとの違いについてもご紹介します。
1. カットソーとは
まず、そもそもカットソーとはどのようなアイテムなのでしょうか。
1-1. Tシャツはカットソーの一種
「カットソー」という言葉は、英語の「Cut(裁断)」と「Sewn(裁縫)」の略称からなる和製英語です。その名の通り「編み物生地を切って縫い合わせた服」を指します。
注意すべきポイントは、カットソーが「編み物生地」を切って縫い合わせた服であるということです。
衣服に使われる生地は主に「編み物生地」と「織物生地」の2種類に分けられます。
このうち編み物生地を切って縫い合わせた服がカットソーということになります。
編み物生地は伸縮性や通気性に優れ、シワになりにくく肌触りが良いという特徴があります。
主にTシャツやポロシャツ、スウェットなどの生地として使われています。
一方の織物生地は、ハリがあり型崩れしにくい素材です。
主にワイシャツやブラウスなどの生地として使われています。
Tシャツには袖や脇に縫い目がありますので、編み物生地を裁断して縫い合わせたカットソーの一種ということになります。
ポロシャツやタンクトップなど、編み物生地を裁断して縫い合わせたものはすべてカットソーに分類されます。
1-2. ブラウスとカットソーは生地が異なる
ブラウスの生地表面を見てみると、Tシャツと同様、袖や脇に縫い目を確認することができます。
しかし、前述の通りブラウスはハリがあり型崩れしにくい織物生地を裁断して縫い合わせたものなので、カットソーに分類されません。
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2. カットソーの種類
では、カットソーの種類についてより詳しく見ていきましょう。
2-1. Tシャツ
Tシャツは襟が付いておらず、頭からかぶって着用するシャツです。
一般的に「丸首のシャツ」と定義されていることが多いですが、最近ではVネックやクルーネックなど首周りの形が丸ではないものもTシャツとして分類される傾向にあります。
袖の長さは半袖、5分袖、7分袖、長袖とさまざまです。
Tシャツは生地の厚みや素材によって見た目や機能性が大きく異なります。
同じTシャツでも、薄手のコットン素材であれば下着として、ポリエステル素材であればスポーツウェアとしてなど、さまざまな用途で着用されます。
2-2. ワンピース
ワンピースとは、上衣とスカートが一続きになっている衣服を指します。
一枚だけで服装として成り立つものを示し、一枚の布からできているものもあれば上下が縫い合わされて一続きになっているものもあります。
カットソーに分類されるワンピースは、編み物生地を裁断して縫い合わせた「カットソーワンピース」です。
Tシャツの丈を長くしたようなデザインが多く、織物生地で作られたワンピースと比べてカジュアルな見た目と着心地の良さが特徴です。
2-3. タンクトップ
タンクトップとは、袖がなく襟や袖口が大きく開いた衣服を指します。
生地の厚さや素材によって、普段着、下着、スポーツウェアとさまざまな用途で使われています。
3. カットソーを選ぶ際のポイント
カットソーを選ぶ際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
チェックすべきポイントを5つご紹介します。
3-1. スーツのインナーなら淡い色がおすすめ
定番カラーの白やオフホワイトに加えてぜひおすすめしたいのが、淡い色のカットソーです。
淡い色には柔らかい印象を与え、緊張を緩和する効果があります。
白やオフホワイトと同様に清潔感も兼ね備えており、いつものスーツスタイルをワンランクアップさせる上品な着こなしが可能です。
3-2. サイズ感によって印象が変わる
ブラウスやワイシャツと比べて軽やかな見た目が特徴のカットソー。
スーツスタイルに相応しい「きちんとした印象」の着こなしをするために、必ずジャストサイズを選びましょう。
スーツのインナーに適したサイズ感であるかを見分けるためのチェックポイントは以下の通りです。
●体のラインに程よくフィットしたシルエットか
程よいフィット感はすっきりと清潔感のある着こなしにつながり、スーツのインナーに相応しいサイズ感となります。
●極端にボディラインを強調するタイトなシルエットになっていないか
身体のラインを必要以上に強調すると品位を欠いた印象を与える可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。
●明らかなオーバーサイズになっていないか
体型に合わない大きなサイズの服を着るとカジュアルな印象が強くなり、ビジネスの場に相応しくない印象となります。
●袖や着丈が長すぎないか
袖や着丈が長いとジャケットを羽織った時のバランスが悪くなり、だらしのない印象となります。袖は手首が隠れる程度、着丈はベルトが隠れる長さを目安に選びましょう。
3-3. ネックの形状にこだわる
同じ色のカットソーでも、ネックの形状によって与える印象は大きく変わります。
TPOを意識しつつ、その日の気分や与えたい印象に合わせた「ネックの形状」にこだわってカットソーを選びましょう。
●クルーネック
最も一般的な、襟元が丸いラインの形状です。迷ったときはクルーネックを選ぶといいでしょう。
●Uネック
クルーネックよりも襟元が広くカットされた形状です。程よく肌の見える範囲を広げることで首を長く見せたり、フェイスラインをすっきり見せたりする効果が期待できます。
●Vネック
襟元がV字型にカットされた形状です。シャープな印象を与える一方、Vネックの深さによっては露出が目立ちすぎるため注意が必要です。ビジネスの場で着用する場合には浅めのVネックを選ぶと良いでしょう。
3-4. とろみ素材を選ぶと大人っぽい雰囲気に
ポリエステルやレーヨンを混紡した「とろみ素材」は上品な艶とドレープが特徴です。
綿のカットソーのようにカチッとしすぎず程よい抜け感があり、大人の余裕を感じさせます。
淡いカラーのような優しい色合いを選べばより素肌に馴染み、顔周りをトーンアップさせる効果も期待できます。
3-5. 職場の雰囲気によっては肌の露出を控える
オフィスカジュアルを推奨する企業が増加しつつある昨今では、TPOに合わせた服装を自分自身で判断することが求められています。
職場の雰囲気やその日のスケジュールに合わせて肌の露出度を調整することが大切です。
ネックの形状や素材がビジネスシーンに相応しいかどうか、出かける前に必ず鏡の前で確認することを心掛けましょう。
4. カットソーのおすすめコーディネート
最後に、カットソーのおすすめコーディネートをご紹介します。
4-1. モノトーンコーデ
シンプルなカットソーは一枚は持っておきたい定番アイテムです。
黒のニットベストやワイドパンツと合わせれば、クールで知的なモノトーンコーデが実現します。
一枚で着ても重ね着をしても映えるようにデザインされた襟元のバンドカラーとやや長めの着丈が「おしゃれ見え」のポイントです。
4-2. きれいめカジュアルコーデ
クールな印象を与えるストライプ柄のカットソーも、衿や袖元にフリル加工を施すことで大人らしくクラシカルな雰囲気になります。
黒のワイドパンツと合わせれば、旬の抜け感を取り入れたきれいめカジュアルコーデに仕上がります。
4-3. ON/OFF使えるオフィスカジュアルコーデ
ライトグレーのカットソーはパンツかスカートかを問わず合わせやすい万能カラーです。
フレアスカートと合わせれば女性らしいコーデに。
首周りや袖口に施された繊細なギャザー加工によりオフィスのTPOに応じた上品さと休日のおしゃれ着としても過不足ない華やかさを兼ね備えた一枚です。
5. まとめ
私たちが日常的に着用している服の多くは「カットソー」に分類されます。
しかし、生地の厚さや素材によって、同じカットソーでも見た目や機能性は大きく異なります。
あなたもぜひTPOに合わせたカットソーをおしゃれに取り入れてみてはいかがでしょうか。