結婚式招待状の返信マナーとは?出席・欠席時のメッセージ文例や気をつけるべきポイントについて
2022.12.09
この記事の所要時間:約6分
結婚式の招待状はただ記入して返信すればよいというわけではありません。返信する時期や書き方には慶事ならではのマナーがあります。
この記事では、結婚式の招待状を返信する時期や書き方のマナー、新郎新婦へお祝いの気持ちが伝わるメッセージの文例などをご紹介します。
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1. いつまでに返信すべきか
新郎新婦は、返信ハガキの数を集計して料理や引き出物の数、結婚式の席次などを決めます。返信が遅れると新郎新婦に迷惑がかかるため、返信期日は守るように心がけましょう。
ただし、出席の場合と欠席の場合では返信すべきタイミングが異なります。
1-1. 出席する場合
出席する場合は招待状を受け取ってから2~3日以内、遅くとも一週間以内に返信ハガキを投函します。
早めの返信は新郎新婦を祝福する気持ちを示すことにもなります。
招待状を受け取る前に結婚式の参列可否を尋ねられるケースも増えていますが、事前に参列の意向を伝えていても必ず返信ハガキを郵送し、正式に出席する旨を伝えましょう。
1-2. 欠席する場合
欠席する場合は一週間程度の時間を置いてから返信するのがマナーです。
即答しないことで、「可能な限り調整をしたものの、どうしても都合がつかなかった」という気持ちが伝わります。
ただし、返信期日間際の連絡は失礼に当たるため注意しましょう。
すぐに出欠の返事ができない場合は新郎新婦へ早めに連絡し、回答できる時期を伝えます。返信期日までに出欠の見通しが立たない場合は「欠席」で返信するのが無難です。
招待状が届いてから一週間以上が経ったり返信期日を過ぎてしまったりした場合は新郎新婦に謝罪の連絡を入れ、すぐに返信ハガキを送付します。
謝罪の連絡を入れたとしても、必ず返信ハガキは送付します。お祝いの言葉とともに「返事が遅れてしまい申し訳ございません」など謝罪の一言を添えましょう。
2. 返信ハガキを書くときの注意点
招待状の返信ハガキを記入する際には慶事ならではのマナーを心がける必要があります。
ここでは返信ハガキを書く際の注意点を解説します。
2-1. 黒のペンで書く
返信ハガキを記入する際は、毛筆や筆ペン、万年筆や黒色のボールペンの筆記用具を使用します。結婚式などの慶事の際は太く濃い文字を書くと縁起がよいとされています。
黒色だったとしても薄く消えやすいシャープペンシルや消せるボールペンでの返信は避けましょう。
黒色以外は避けたほうが良く、特に薄墨にあたるグレーは弔事の際に用いる色なので使用しないよう注意します。
2-2. 修正線は定規を使う
自分に対する敬称や該当しない回答には、定規を使って二重の修正線を引きます。
宛先に添えられた「行」や「宛」にも修正線を入れることを忘れないようにしましょう。
2-3. 句読点は使用しない
「、」や「。」といった句読点は区切りや終わりが連想されるため、招待状の返信には使わないという結婚式ならではのマナーがあります。
句読点を入れたい場合は空白や改行を代用します。
3. 表面
返信ハガキの表面は、出欠に関わらず同じ書き方をします。
新郎新婦の宛名の下にある「行」や「宛」は二重線を引き、「様」に書き換えるのがマナーです。宛名が連名の場合も同様です。前述のとおり、二重線を引くときには定規を利用します。
4. 裏面
返信ハガキの裏面には以下の3点を記入するのが一般的です。
- 結婚式の出欠
- 名前・住所
- 新郎新婦へのメッセージ
ここでは返信ハガキの裏面の書き方を解説します。
4-1. 出席する場合の出欠の書き方
新郎新婦から招待客に示された敬意である「御出席」の「御」の字を二重線で消し、出席を丸で囲みます。
より丁寧に書くのであれば「出席」の前に「慶んで」、後に「させていただきます」と追記し、「慶んで出席させていただきます」と読めるようにします。
さらに、「御欠席」は二重線で消しておきます。
4-2. 欠席する場合の出欠の書き方
「御出席」を二重線で消します。また「御欠席」の「御」の字を二重線で消し、欠席の文字を丸で囲みます。
4-3. 連名宛で受け取ったものの、その全員が出席するのではない場合の出欠の書き方
出席する全員の名前を記入します。例えば夫婦のどちらかしか出席できない場合は出席する方のみ記名します。
その際はメッセージ欄に「あいにく妻(夫)はどうしても都合がつかず 夫(妻)のみ出席させていただきます」と添えるとよいでしょう。
子どもを連れて参列を希望する場合は、参列可能かどうか事前に新郎新婦へ確認してから返信します。
4-4. その他
名前・住所欄には「御住所」「御芳名」と記載されていることが多くあります。その場合は「御」や「御芳」に二重線を引き、都道府県から自宅の住所と自分の名前を記入します。
最後に新郎新婦へお祝いのメッセージを書きます。メッセージは出欠の可否により異なります。次に文例を紹介しますので参考にしてください。
5. 出席の場合のメッセージ例
返信ハガキの裏面には新郎新婦へのメッセージを記入する欄があります。スペースが限られているため、長すぎずスマートにお祝いの気持ちを届けましょう。
メッセージ欄がない場合は余白にメッセージを書くこともよいとされています。
ここでは新郎新婦との関係性に応じた具体的な文例を紹介します。
5-1. 友人
ご結婚おめでとうございます
もちろん出席させていただきます
素敵な結婚式に出席できること楽しみにしています
○○ちゃんのウェディングドレス姿を見るのが楽しみです
5-2. 同僚
ご結婚おめでとうございます
これから仕事だけでなく家庭も充実して幸せいっぱいの生活がスタートですね
末永くお幸せに
5-3. 先輩
ご結婚おめでとうございます
いつもお世話になっている○○さんの晴れの門出に立ち合わせていただけることを大変光栄に思います
末永いお幸せをお祈り申し上げます
5-4. 後輩
ご結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
これから仕事に家庭に笑顔あふれる幸せいっぱい生活が始まりますね
5-5. 兄弟・親戚
○○ちゃん ご結婚おめでとうございます
お招きありがとう 慶んで出席させてもらいます
ドレス姿が見られるのを楽しみにしています
6. 欠席の場合のメッセージ例
欠席する場合のメッセージには特に配慮が必要です。
どうしても都合が合わず欠席せざるを得ない場合でも、明確な理由を書いてしまうと新郎新婦を傷つけてしまうこともあります。
そのため、「どうしても都合が合わず」や「所要により」など、あえて濁した表現にするのが無難です。
ここでは欠席する場合の文例を2つご紹介します。
(例)
「ご結婚おめでとうございます
どうしても都合がつかず 欠席いたします ご無礼をお許しください
素敵なお式になりますよう お祈りいたします」
「ご結婚おめでとうございます
せっかくご招待いただきながら どうしても都合がつかず出席することができません
ご盛会でありますよう 心からお祈り申し上げます」
7. まとめ
ここまで、結婚式の招待状を返信する際のマナーについて解説しました。
招待状の返信には日頃のマナーだけでなく慶事ならではのマナーがあるためむずかしいと思われがちですが、気を付けるポイントをしっかり押さえればむずかしくはありません。
ここでご紹介したポイントをしっかり身につけ、祝福の気持ちが新郎新婦に伝わる返信を目指しましょう。