【結婚式】女性ゲストの服装選びは?気をつけたいマナーやその他の持ち物について解説
2022.11.30
この記事の所要時間:約7分
結婚式に参列する際に気になるのが、場にふさわしい服装選びです。
マナーを守った装いで大切な方の晴れの日を祝福したいですよね。
そこで今回は、結婚式に参列する女性ゲストの服装選びについて解説します。
気をつけたいマナーや持ち物についてもご紹介します。
1. 結婚式での服装選びのルール
結婚式の主役はあくまでも新郎新婦の2人です。
装いに気合が入る気持ちもわかりますが、ゲストは花嫁より目立たないことがマナーの大前提となります。
1-1. 服装の種類
結婚式における参列者の服装は、主に平服、和装、洋装の3種類に分けられます。
平服とは正礼服や準礼服より自由度の高い「略礼服」を指します。
和装とは着物、洋装はフォーマルドレスのことです。
招待状を受け取る段階でドレスコードに指定がある場合もありますが、特段記載がない場合は和装か洋装のどちらかと認識しておけばよいでしょう。
2. 服装ごとに気をつけたいマナー
結婚式の服装選びで気をつけるべきマナーをドレスコードごとに解説します。
2-1. 平服のポイント
結婚式の招待状に記載された「“平服”でお越しください」の文言を見て「平服ってどんな服?」と悩んだ経験のある方も多いでしょう。
平服とは正礼服や準礼服より自由度の高い「略礼服」を指します。
女性の場合はカジュアルすぎないワンピースやスーツ、パンツスタイルが該当します。
気をつけなければならないのは、平服=普段着・カジュアル着を指すわけではないということです。
間違ってもジーンズやスニーカーで参列することのないようにしましょう。
2-2. 和装のポイント
和装は仕立てや布地によって「格」が異なります。
結婚式で着用するのに相応しくないカジュアルな和装も存在するため注意が必要です。
たとえば「小紋」や「紬(つむぎ)」はどちらも普段着とされているため、仮に訪問着として仕立てられた高級品だとしても結婚式では避けるのがよいとされています。
また、ゲスト自身が結婚しているかどうかでも選ぶべき着物の種類は異なります。
振袖は未婚女性の正礼装です。ただし、大振り袖は花嫁の衣装であるため避けましょう。
未婚既婚を問わず着用されるのは「訪問着」「付下げ」です。胸元に必ず柄が入る「訪問着」は、華やかな印象を与える結婚式向けの着物です。
「付下げ」は柄が小さめで、控えめで奥ゆかしい印象を与えます。
合わせる帯や小物によって華やかさを調節できる自由度の高い着物です。
2-3. 洋装のポイント
洋装のドレススタイルで特に気をつけたいのが肌の露出と色、柄です。
結婚式において過度な肌の露出はマナー違反となります。
肩が出るノースリーブのドレスには羽織物を合わせましょう。
スカート丈に明確な決まりはありませんが、膝丈よりも長めを選ぶのが一般的です。膝上であっても5㎝以内に留めるのがよいでしょう。
ホワイトのドレスは主役である花嫁の色であるため厳禁です。
薄いイエローや、シルバーなども光の加減でホワイトに見える可能性があるため避けたほうが安心でしょう。
ドレスの柄は、無地を選ぶことでより格式高い装いになります。
柄物がすべてNGというわけではありませんが、織り柄やレース、刺繍など控えめで繊細なデザインを選びましょう。
カジュアルな印象を与えるプリント柄や、殺生を連想させるアニマル柄は避けるのがマナーです。
2-4. その他ポイント
服装ばかりに気を取られ忘れがちなのが小物遣いです。
お祝いの席にふさわしい小物遣いで、コーディネートを華やかかつ上品に引き立てましょう。
【アクセサリー】
<OK>素材のよい華奢なデザイン
<NG>パール以外のホワイト/華やかすぎるアイテム/腕時計
※和装の場合は基本的にノーアクセサリーがマナー
【バッグ】
<OK>必要最低限の物が入るクラッチバッグ・ハンドバッグ/サテンやレースなどフォーマルで華やかな素材のもの/シルバーやゴールドなど華やかな印象のバッグ
<NG>大きいサイズのもの/ビニール・麻・コットンなどカジュアルな素材/動物に関する柄や素材
【足元】
<OK>爪先が隠れるもの/エナメルやシルクなど光沢がある素材
<NG>サンダルやブーツ/爪先が出ているオープントゥーシューズ/かかとが露出したバックストラップシューズ
3. イマドキの結婚式のマナー
前述した服装のマナーはあくまでも伝統的なマナーです。
最近では多様性の観点もあり、さまざまな着こなしが受容されつつあります。
3-1. バイカラーでも構わない
「バイカラードレス」とは1着で2色に分かれたドレスのことです。
色が分かれているため「結婚する2人の“別れ”を連想させるので避けるべき」とされることもありますが、フォーマル感があるものを選べばマナー上は問題ありません。
ただし、マナー違反を疑われるのが不安な方は着用を避けるのが無難でしょう。
3-2. パンツスタイルでOK
女性のパンツスタイルは「ビジネスシーンを連想させるため結婚式には不向き」といわれることがあります。
しかし、パンツドレスは「準礼装」「略礼装」に該当するため、光沢のある素材なら問題ありません。
ただし、スカートに比べて格式は劣るため、親族や主賓として参列する場合は避けるのが無難です。
3-3. ブラックのドレスはその他のアイテムに気を遣う
ブラックのドレスはフォーマルできちんとした印象を与える一方、全身ブラックになると喪服を連想させたり、華やかさに欠ける印象を与えたりすることもあります。
羽織や小物遣いで他の色身を取り入れ、華やかさをプラスすれば問題ありません。
4. 結婚式でのその他の持ち物は?
結婚式では、スマートフォンや財布など普段の外出で持ち歩くものに加え、忘れてはいけないアイテムや、あると便利な持ち物があります。
当日慌てることがないように事前に確認しておくとよいでしょう。
4-1. ご祝儀
ご祝儀のお札は「新札」がマナーです。銀行などで事前に準備しておきましょう。
割り切れる数字の金額はマナー違反ですが、2万円は「夫婦」「二重の慶び」といった縁起のよい意味もあるため問題ありません。
4-2. 袱紗
ご祝儀をむき出しのまま持参すると、袋が汚れたり、水引が壊れたりする原因になります。
袱紗を持っていない場合は小さな風呂敷やハンカチなどで代用しましょう。
4-3. 招待状
招待状には、会場名や所在地、電話番号、開始時刻など大切な情報が書かれています。
式に遅れて行くことのないよう、念のため持参するのがよいでしょう。
4-4. ハンカチ・ティッシュ
感動的なシーンで涙を拭う際はハンカチやティッシュが必要です。
ハンカチはタオル生地を避け、アイロンのかかった薄手の素材を選びましょう。
4-5. モバイルバッテリー
スマートフォンのカメラで写真や動画を撮影していると充電が切れてしまうアクシデントも起こりがちです。
そんなときに備えてモバイルバッテリーを準備しておくのもおすすめです。
4-6. 予備のストッキング
ストッキングの伝線は避けようのないハプニングの1つ。
予備を準備しておけば、万が一の際も安心です。
4-7. エコバック
結婚式といえば、引き出物が入った大きな紙袋を受け取るイメージがありますが、最近では参列者への配慮から引き出物が配送になる場合もあります。
そのため、結婚式の思い出に席次表やメニュー表などを持ち帰る場合は、それらを入れる折り畳み式のエコバッグを持参すると便利です。
4-8. 常備薬・絆創膏
頭痛や胃痛・腹痛が起きやすい方は、常備薬を忘れずに忍ばせておきましょう。
小さなケガや慣れない靴による靴擦れに備えて絆創膏も用意しておくとより安心です。
5. まとめ
ここでは、結婚式における女性の服装選びや、装いにおいて気をつけるべきポイント、持ち物などを解説しました。
結婚式でマナーを守りふさわしい服装で参列することは、お祝いの気持ちを表す手段の1つでもあります。
ぜひ上品かつ華やかな装いで、大切な方の晴れの日を祝福しましょう。