メンズのジレの着こなし方は?コーディネートや着こなしをご紹介
2022.12.02
この記事の所要時間:約6分
ジレはスーツスタイルで着用できるのはもちろん、オフィスカジュアルでも活躍します。
コーディネートの格式を高めてくれるため、スーツスタイルやキレイ目スタイルにおいてぜひ抑えておきたいアイテムです。
しかし、普段から着用する人はあまりいないアイテムでもあり、「コーディネートがよくわからない」という方も多いと思います。
そこで今回は、ジレの魅力や上手な着こなしについて解説します。
1. ジレとは
ジレとは、ジャケットとシャツの間に着る中衣のことです。
ジレ(gilet)はフランス語ですが、アメリカではベスト、イギリスではウエストコート、日本語ではチョッキと呼ばれています。
スーツスタイルに合わせるものをジレ、厚手の防寒具をベストやチョッキなどと呼び分けることもありますが、基本的には同じものだと思って問題ありません。
スーツ本来の形であるスリーピースは、ジャケット・ジレ・スラックスで構成されています。
スリーピースのジレはジャケットと同じ生地で作ることが基本です。
同じ生地・同じ色で作ることで使用する色数が少なくなり、よりフォーマルな印象になります。
2. メンズがジレを着る魅力とは
ここでは、ジレを着ることのメリットや魅力について解説します。
2-1. スタイルアップ効果
ジレは身体にフィットするシルエットなので、腰回りやお腹周りが引き締まりスタイルアップ効果があります。
また、シャツを着用していると動いているうちにお腹の部分の生地がダブついてだらしない印象になることがありますが、ジレを着用していればお腹周りの生地を隠してくれるため、スマートな印象になります。
2-2. 体温調節に便利
冬場の寒い時期に暖かさを求めセーターを着用すると着膨れしてしまうことがあります。
そのようなとき、ジレを着用すればすっきりとしつつ暖かさもあるのでおすすめです。
ジレに袖はありませんが、胴体部分はカバーしているので意外と暖かさがあります。
また、夏場にエアコンの影響で屋外と屋内の気温差が激しい場合、着脱しやすいジレを使えば、ちょっとした体温調節が簡単にできます。
夏場のメンズアイテムは細かな体温調整ができるものが少ないので、寒がりの人にとってはうれしいアイテムです。
2-3. 格式が高い印象に
オフィスカジュアルとしてジレを用いる場合は、カジュアルなアイテムと組み合わせてもフォーマルライクにしてくれます。
また、ジレはジャケットを着ていなくてもVゾーンができるため、一見するとジャケットを着用しているようなフォーマル感が出ます。
特に夏場はカジュアルなアイテムが多く、コーディネートが単調になりがちです。
そのようなときにジレを加えれば、コーディネートを底上げできるためおすすめです。
オフィスカジュアルとしてジレを着用するのであれば、ジャケパンスタイルに合わせるのが定番です。
オフィスカジュアルはあくまでビジネスシーンでのコーディネートのため、華美にならないようコーディネート全体の色数が多くなりすぎないように注意しましょう。
3. ジレの種類にはなにがある?
続いて、ジレの種類について解説します。
3-1. シングルボタン
シングルボタンとは、ジレの前面のボタンが1列になっているものです。
シングルボタンのジレはシンプルなので他のアイテムと合わせやすく、スタイリッシュな印象です。
ジレを初めて着用するなら、まずはシングルボタンから購入するとよいでしょう。
3-2. ダブルボタン
ダブルボタンとは、ジレの前面のボタンが2列になっているものです。
ダブルボタンのジレは重厚でフォーマルな印象になるため、結婚式のような場でもおすすめです。
一方、ボタンが増えることにより装飾性が高くなるため、他のアイテムとの組み合わせがシングルボタンよりも難しくなります。
近年のクラシカル回帰の流れにより、ダブルボタンはトレンド性が強くなっています。
そのため、上手に着こなせればおしゃれな印象になり、周りと差をつけられるでしょう。
4. メンズジレのおすすめコーディネート
最後にジレを使ったメンズのおすすめコーディネートを紹介します。
4-1. ジレ×フレッシャーズ
スーツを着慣れていないフレッシャーズ向けにストレッチ性が高い素材を使用したスーツです。
就職活動中はスーツにジレを着用することはほぼないので、新入社員がジレを着用してよいか悩むかもしれません。
しかし、最近は職場での服装が多様化しているので、ジレを着用しても問題ないことも多いです。
ただし、伝統的な考えが残っている職場では新入社員はジレを着用しないほうが無難でしょう。
4-2. ジレ×ストライプシャツ
ジレとストライプシャツを組み合わせたコーディネートです。
このコーディネートでは、シャツだけでなくネクタイとスーツにも柄が入っています。
通常だと柄物を3点使用すると詰め込みすぎになりがちですが、ジレによりネクタイとシャツの見える面積が狭いことでちょうどよいバランスになっています。
また、スーツの柄がシャードーストライプなので、離れると無地に見えることもポイントです。
このように、ジレを着用すると、多少華やかなシャツやネクタイを用いても程よいフォーマル度に整えてくれます。
購入したのにあまり使っていないネクタイがあれば、ジレと一緒に試してみましょう。
4-3. ジレ×蝶ネクタイ
結婚式のようなのセレモニーシーンでは、ジレを着用することでドレスアップできます。
シルバーやグレーなどのジレを着用すると、よりお祝いの雰囲気が出せます。
蝶ネクタイは本来、正礼装であるタキシードや燕尾服に合わせるフォーマルなネクタイですが、最近は自由な使い方が広まっています。
華やかな印象もあるため、お祝い事である結婚式にふさわしいアイテムです。
色はブラックやシルバーが基本ですが、この画像のようにポケットチーフと合わせた柄物でもよいでしょう。
5. まとめ
ジレとは、ジャケットとシャツの間に着用する中衣のことです。
ベストやチョッキなど呼び方は複数ありますが、同じアイテムのことを指します。
ジレはスタイルアップや体温調整が可能で、コーディネートの格式を高める効果もあります。
一方ではオフでも着用できる便利なアイテムのため、これまで着たことがないという方も、この記事を参考にぜひコーディネートに取り入れてみましょう。